2017.01.10
成人式
暇にまかせて信濃毎日新聞を隅から隅まで読んでいた私の前に、分娩室の
ガラス戸をコンコンと叩いた看護婦さんに抱かれて現れた「出会い」から
はや二十年。
成人式。
まだまだ人間的な幼さが目立つせいか、サバサバしすぎている性格のせいか
その振袖姿を見てもそれほど感慨深いものがあったかというと、そうでもない
のが本当のところだった。
が、成人式はやはり大人への入り口である。
この後娘がたどるであろう、卒業、就職、結婚?と続く道のりを思いうかべると、
親としての私の役割も終わりが見えてきたのかなあ、とも思う。
もう一踏ん張りかな。
感慨深いものはとくになし、と言いながら嬉しそうな顔をしている父親である。