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2017.04.26

荒井さんを送る

レオナルド・ダ・ヴィンチの モナ・リザ は絵の正面に立つときはもちろん、

どの角度からみても見つめられている感じがする不思議な絵だという。

 

荒井さんとのお別れの会

 

遺体とのお別れは少し前だったので気持ちは幾分落ち着いていたはずだったが、

遺影を前にするとまた心がゆさぶられてしまう。

ラルフローレンのスーツをサラッと着こなし、口元にわずかに硬い微笑みを

つくり、そしてギラッとした眼差しで「私」を見ている。

 

日本ボブスレー連盟の会長をはじめ、スペシャルオリンピックス(S0)、

青年会議所やロータリークラブ、信用金庫などなど集まった人は長野の縮図

とも言える多士済々ぶりであった。

 

荒井さんは長野駅前の一等地にいくつものビルを持つ地主さんだ。

買い物が大好きで、ラルフローレンはもちろん、様々なブランドの洋服、時計や

バックやゴルフ道具も何人分持っているのだろうというほどだった。

私もなんども買い物の「お供」をした。元来嫌いではないので。

本当に多くのモノを遺していった。だれもが羨むほどに。

 

しかし荒井さんが遺した本当のモノはなんだったのか。

 

「人が死んだ後に残せるのは、集めたものではなく、与えたものである」

というジェラール・シャンドリの言葉その通りだったのではないかと

はたと気がついた。

 

会場に訪れていた人だれしもが荒井さんとの思い出をたくさん持っている人たち

であったと思う。

かくいう私も、誰にも負けないくらいの思い出(いや恩といった方がいいだろう)

をぎっっっしりと持っている。

それこそ今後一生思い出話しができるほどに。

 

 

遺影をみる。やはり目が合う。こっちを見ている。

その眼がなにかを語っている。

なんて言ってるのだろう。

私はやはり寂しいです。

 

名残惜しくて最後に得意の自撮りをしてみたくなった。

あらいひさや

(ふざっけんな やめろ おい)