2017.09.1
ZEROへの道程 -入社-
ZEROへの道程 エピソード4 就職編
夢と希望に満ち満ちた新社会人としての輝かしい門出
みたいなわけには行かなかった。
前夜の日記 からして後ろ向きであったところへ来て、持病とも言える
自意識過剰
が出て、岩のように頑なな表情、態度、言動から社会人生活のスタートを切った。
後年、入社式、研修風景の写真をみたが、何ともごうまんそうな態度に閉口した
ことがある。(写真はおそらく残っていないだろう)
ということで入社式の日記
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四月二日 入社式
さて時代は変わり、ここから新しい日記帳にする。
入社式だが、持ち前の自意識過剰で結構緊張した。
自己主張なんていうのをやらせてまいった。私はほとんど話らしい話をしなかった。
なんであんなことをしゃべったのか、後悔している。まあ、喋れるようになるさ。
みすず工業の社員は明るかった。それだけにやりにくいなと思った。
今までは何をするにもピリピリとした雰囲気のなかで、怒られることもしょっちゅう
だったが。でもいざ勤務時間になれば違うとは思う。だがやっぱりやりにくいね。
他の二人は、平出某と宮入某。
平出はまだ若いなと思った。宮入さんは26歳というだけあって、落ち着いていて気が
回るいわゆる社会人に近かった。しかし、同期が三人というのはちょっとね。
明日はいよいよ出勤。
最初は、わかるんだよな、あの居場所のなさ。かえって仕事を押し付けてくれれば
いいのだが。たのむから前向きに、ひたむきにやってくれよ、
かっこつけないで。
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1990年4月2日 当時の日記 まま
同期の平出くんは今でも技術グループの一員として、宮入さんは同じく技術グループ
大日方さんの奥様として会社を支えていてくれる。