2017.11.29
とんかつ いもや
いもや
と聞いて懐かしい人もいるだろう。
私の大学時代から今に至るまで食べ続けているこの店は、昔はお茶の水の大学
のすぐ近くにあり、ほぼ毎回大学に行くと食べていたし、試験勉強のときなど
昼、夜二食をとんかついもやで食べたときもあるほどのお気に入りである。
この店
昔も今も愛想がない。(人は変わっているのだが。)
「いらっしゃいませー、とんかつですかー」しか言わない。
プラス今は小うるさいばばあもいる。
店のとびらが少しでも空いていれば「そこきちんとしめてください!」
携帯をいじっているひとがいたら「電話やめてください!」(喋ってないのに)
ピシャリと言われる。
先日も東京出張のおり昼に立ち寄った。
しばらく並んだあとようやく幸運にも一番端の椅子にすわり、とんかつを
まった。(ただしうるさいばばあの真正面だ)
ところがこのばばあ、昼時の忙しいときになにやら私物?の袋をガサこそと
探り始めたと思ったらコンパクト?(おしろいを塗るやつ)を取り出した。
で、私に鏡を向けて小声で「見えますか」ときた。
いつもはピシャリと物申すひとが気遣ってくれたのが意外だった。
なんだ、なかなか心優しいおばあさんじゃないか。
とんかついもや がますます好きになった。
まずい扉が開いている。また怒られるぞ。
それにしても東京駅で締め直してからずーっとこれだったとは。
重ね重ねいもやのおばあさまには感謝申し上げたい。