2018.05.21
杉野正講演録
長野県資源循環保全協会第6回通常総会の講演録
講演者は杉野正氏
赤字経営が続いていた「しなの鉄道」を再生するためにH.I.S.から引き抜かれ
見事2年で黒字化を達成、その後も企業再生請負人として活躍している。
私も存在は知っていたが講演を聞くのは初めてだったが、ためになったので忘備録
的に書き留めておく。
このオヤジ、まずは話す「型」が参考になる。
つまり、ゆっくり、はっきり、間をとって話す。
これを極端に行うことで、話している内容は平易なのに説得力が増してくる。
内容は、要するに企業再生=経営改革をいかにして行うかということで
1)会社の健康診断
右肩上がりの会社は健康体、じり貧の会社は悪い箇所が顕著なので危機感がある、
で、危険なのは現状維持の会社。
よくも悪くもなく現状何もしていないので、突如膵臓ガンになり急死してしまう
可能性が大である。
なので健康診断は大切(役員会、朝礼での方針・業績のチェックなど)
2)置き換えて全員共有
会社は債務超過!など声高にいっても社員はピンとこない。
100円稼ぐのに128円もかかっている、などと話を置き換える。
3)大きく変える
いままでの延長線上に将来の成功はない。
変えるには外部の力(外圧)を使うと有効。(サッカーの外人監督など)
目標設定を大胆に=新しいやり方しくみでないと到達できなくする
4)改革の特効薬(劇薬?)
あ=経営者を変える
い=M&A
う=新規事業の立ち上げ
みすず工業/イコールゼロは、
あ =父の死によって経営者が変わり
い =タケエイのグループ企業になった
ということで、結果的に会社が変わる(生き残る)ための有効な作戦を行ってきた
ことになる。
あとは
う =新規事業だな。
(あ、い、も切り札としておきたいところだが)