2018.08.20
尾鼻春夫さん
2歳児の行方不明事件
難航した捜索に加わり、わずか数十分で発見したすごい人がいた。
発見したこと自体もすごいが、その生き方がすごい。
65歳で営んでいた鮮魚店をたたみ、これからは受けた恩を返す、とボランティア
活動に生涯を捧げている。
同じ78歳でも全く違うな、山根元会長とは。
だが、根本的なところでは実は同じような気がする。
バイタリティあふれる頑固オヤジという、根っこのところでは。
意気に感じて、何かやってやろうという熱い行動力
(日本のアマチュアボクシングを強くしたい)
頑固一徹決めたことは完遂する
(必ず子供を手渡すと約束したのだから、大臣が来たってこの子は渡さない)
などなど、この年代の人の日本男児像を二人は持っているのではないか。
しかし、その結果は真逆となった。
(山根元会長はどこで「欲」が湧き上がってきたのだろうか。)
(尾鼻さんはどこで「欲」を断ち切ったのだろうか。)
普通の日本人は、少なくとも私は欲深い山根元会長の路線なのだろうと思う。
けれども、尾鼻さんのような生き方ができればどんなに楽なのかとも思う。
(違う意味の大変さに耐えられないだろうけど)
極限まで欲を追求するビジネスの世界にいて、自身も欲が深い現世を生きてい
ると、ふとそんな「無い物ねだり」をしてみたくなる。