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2019.04.30

ZEROへの道程 ー卒業ー

ZEROへの道程 エピソード5 ー闘病ー

 

その時は来た

癌が脳に転移し、はっきりと死期を悟った父は、自分の人生の卒業式と

して社長交代の式に臨んだ

創業以来の思いの丈を語り、私の社長就任の挨拶が終わるといよいよ

退場、社員との別れである

役員に抱えられながら、社員の間を退場しようと歩き始めると、その

行く手に社員たちが握手を求めて群がり始めた

万雷の拍手のもと、社員たちにもみくちゃにされながら、よろよろと、

右肩を下げるクセのある歩き方で去ってゆく父の後ろ姿、、、

一生忘れない光景だ

 

いい人生だった

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平成13年4月2日 (月)

いよいよ俺の人生の卒業式。

振り返れば67、8年の人生、

34年の社長業、

今日で責任ある人生に終わりが告げられる日だ、

職業訓練センターにおいて社長交代のセレモニーを行う。

 

今日が社員たち全員に対しての最後のメッセージを贈る日となることを思う

と感無量。

 

終了後社員に送られながら何故か全身の力が抜けて行く思い。

 

課長以上の会食も楽しく、このメンバーなら何の心配もないだろう、

会社組織というものは少しの緩みは大切なこと、どこかに不足を感じさせる

けれど、未来を目指す明かりが見えることが一番だと思う、そこに改革が

生まれる。

宏道も子供から大人へ脱皮しかかっている、多分間も無く、自力で飛び立つ

であろう、

「案ずるより産むがやすし」

ということだ。

 

今日は異常気象の寒波の合間を縫ったような暖かい一日だった。

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平成13年4月2日 当時の日記 まま

 

エピソード5 ー闘病ー  (了)

 

明治31年生まれの林幾久雄が、

大正11年に廃嫡(勘当)され、

昭和に長野に居着いて、父林襄が生まれ激動期を生き抜き、

エピソード1 創業

私が生まれ

エピソード2 青春

エピソード3 放浪

エピソード4 就職

父が亡くなった

エピソード5 闘病

平成までの100年間の道程を書いてきた

さらにこの先、

エピソード6 社長

エピソード7 ZERO

と続くのだが、さすがに時代が近すぎるので、あまりにも生々しい話しにな

ってしまいそうだ

と、いうことで、平成の終わりとともにZEROへの道程の物語はいったん

休憩したいと思う

 

その時まで、時間を熟成させよう

自分なりのいい人生をさがしながら