イコールゼロが独自に進める金属回収プロセス廃液のリサイクルという難易度の高い取り組みに挑戦、いくつかのプロセスを実現してきました。しかしこの取り組みはまだ入り口。他社にまねの出来ない独自のプロセスを開発し続けます。
メッキ業などの表面処理工程から排出される無電解ニッケル廃液、硝酸剥離廃液など重金属を含む廃液から、ニッケル、銅を回収しています。株式会社アクアテック(平塚市)の技術を導入して、高品質なスラッジの製造を実現、今まで、大量に埋め立てられていた貴重な資源を再び活用できように循環しています。
技術的特徴
SSプロセスは、重金属含有廃液に硫化剤を添加して、金属硫化物を形成し、その難溶解性を利用した廃水処理方法です。従来は有害ガスである硫化水素の発生や汚泥のコロイド化のために実用性に乏しかった硫化物法でしたが、ガスセンサーを活用して反応終点制御を行うことで、これらの欠点を解決しました。
1)酸性側で反応させても、硫化物イオンは余剰の金属イオンが存在すると硫化水素よりも金属硫化物を形成する反応が優先する
2)硫化剤を添加する際に、硫化水素ガスセンサーを用いて反応終点管理を行うことで過剰の硫化剤投入を防止できる
3)悪臭の発生もなく、従来の水酸化物法に比べ。金属含有量(品位)の高いスラッジ形成が可能になる
4)処理水中の金属濃度は1mg/L以下になり、将来の水質基準強化への対応が容易である
SSプロセスから製造するスラッジの売却ルートを開拓するうちに、様々な形状の廃棄物から金属を回収するノウハウがある事を学びました。そこで当社で扱う廃棄物の内容成分を分析、有用な金属が含まれる場合には徹底してリサイクル、有価物の提案を進めています。また、有用な金属を含む廃棄物の中には未だに廃棄されているケースがあると思われるため、有効利用の検討を急務としています。
対象となる主な品目
重金属含有汚泥(ニッケル、銅、錫など)
メッキ工程後の排水処理で排出される汚泥には有用な金属が含まれるケースが多くあります。
貴金属含有汚泥(金、銀、パラジウムなど)
メッキ工程で使用される貴金属が排水処理工程で汚泥に含有されるケースがあります。
廃棄プリント基盤
プリント基板(電子部品の配線盤)には金、銅、などの希少金属が多く使用されています。
メッキ治具
メッキ工程に使用される金属はその治具にも多く付着するため、治具からの金属回収も有効な金属回収手段となります。
その他、金属を使用した製造工程からの金属回収を検討しています。