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2015.05.22

I は国境をふらいとしました Part1

ご無沙汰しております。技術G元新人の金澤です。

この度珍しくGWが長期休暇となったため、これは海外に行くしかない!

と思いイギリスに行ってしまいました。

スコットランドから湖水地方を通りコッツウォルズまで有名観光地をレンタカーでの一人旅。

見渡す限りの牧場。点々とある農村。のどかでとても綺麗な所でした!

そして最後のロンドンで財布を無くして…。

何とか帰ってまいりました。

名称未設定

現地でクレジットカードを止めたり警察に行ったり大変でしたが、

無事に帰国できてよかった。これも海外旅行での貴重な経験です。

皆様も海外では貴重品は必ず服の下に入れておきましょう!

次こそアフタヌーンティーしてやるぞ!!それでは。

 

以下長くなるので興味のある方だけどうぞ。

 

5月3日

前日の仕事を終え、4時間タクシーに乗って翌日の早朝に羽田空港に到着。眠い。

空港で2時間待っていよいよイギリスに向けて出発です。

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既に疲れていましたが、ちょうど飛行機が地元新潟県の上空を飛んでくれて感動!

佐渡って本当に地図で見るのと同じ形してたんですね!

12時間かけてロンドンのヒースロー空港に到着。

上空から見た日本は茶色でしたがイギリスは緑色をしていました。

さて、ここはまだ目的地ではありません。

ここから国内線でスコットランドはエジンバラに向かいますが、

乗換え前に最初の難関、入国審査です。

パスポートと入国カードを持って長い列に並びます。

ロンドンは入国審査が厳しいことで有名なようで、

ここを通過するのに時間がかかるらしい…。

入国カードに国籍やら滞在予定やらを記入して、意を決して仏頂面の係員と対峙です。

 

係員「Do you speak English?」

「No.」

だって日本人ですもの。

少しなら喋れるって言えばよかったのでしょうか??

係員「Phew...」

ため息つかれたぞ…。

係員「You have to fill in this blank.」

入国カードの未記入の部分を書いてこいって?

また列の一番後ろに回されました。その場で書いちゃダメですか…。

この空欄にした箇所、現地で連絡の取れる住所を書けってんですがね、

国内移動する場合はどう書けばいいのか分からず…。

で係員に聞いてみたところ、最初に滞在するホテルの住所で良いとのこと。

適当に書いておけばよかった。生真面目な性格は損ですね。

気を取り直して再び列に並びますが、なかなか前に進まない。

見れば前の人が随分と入国に手間取っている模様。

しかも他の係員は仲間同士で談笑中とな。

さらに話しながらどこかに行ってしまう。

ゲートが3つあって1つは国内の人優先、残り2つは外国人用なのですが、

そのうちの1つが係員不在という。勘弁してください。

乗り換えまであと15分しかないと言っていた中国か台湾かの人がいましたが

無事飛行機に乗れたのでしょうか…。

妙に非英語圏の国、特にアジア系の人に冷たい入国審査でございました。

 

そんなこんなで入国に1時間以上かかり、

乗り換えまで2時間あったはずがもうそんなに時間がありません。

搭乗口を探して歩いていると鼻がムズムズしてきたので

鞄からティッシュを取り出したところ、一緒に、鞄の中に入っていた、パスポートが……ね。

ストン。

 

綺麗~~に床を滑ってセキュリティロックのかかった扉の下に入りました。

何故こうも都合よく隙間が空いているのか!

スタッフー!スタッフー!!

ちょうど近くにいた2人組の若い男性従業員に助けを求めました。

 

「Excuse me.」

従業員「Oh, hello! HaHaHaHaHa!」

「My passport fell…」

従業員「HaHaHaHa!!!」

なぜ話しかけると笑われるのか。

とりあえず一方的に捲し立てて事情を察してもらい、

ドアを開けてもらってパスポートを取り戻しましたが。

もうヤダこの空港。

 

またまたそんなこんなで1時間国内線にのってエジンバラに到着!

 

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カラスの代わりにウミネコが飛んでおります。

異国情緒溢れる古い町並みにテンションが上がりますねぇ。

空港での嫌な気分などなんのその。曇りなのがちょっと残念でした。

エジンバラ・ハウス・ホテル到着~。

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ここは個人でやっているゲストハウスでしたね。

夕食どうしようかなぁと考えていたところ、

ホテルの人から「スーパーで買えばいいよ。電子レンジあるし」

と言われたので今晩は買い食いに。

レストラン紹介してもらえるかと期待したのですが。

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調子に乗って買いすぎました。

2人前のパエリアとカップサラダと500mLのビール。

疲れていたのでいつも通りの量は胃に入りませんでした。

ビールなどという炭酸は止めておけばよかった。

満腹すぎて即行で“ばたんきゅー”ですよ。おやすみなさい。

 

5月4日

エジンバラ2日目。今日からが本番です。

朝5時に起きたら良い天気だったので散歩。

人通りが少なくて気持良く歩けます。

市街を一望できる公園、カールトン・ヒルからの眺めは素晴らしい。

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陽も昇って午前10時。エジンバラ城を見学。駅から徒歩15分です。

入場料16ポンド(1ポンド180円くらい)。高っ!

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ここは要塞として建てられたようで、やたらと大砲が置いてありました。

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城と名のつく割には日本で言うところの天守閣的なものが無く、

鎧や剣の展示室や、教会があったくらいでした。

要塞は一般の城とは造りが違うのでしょうか?玉座とか見てみたかったのですけど。

すぐ近くにはスコッチウィスキーの蒸留所がありましたが、

残念ながら時間の都合上こちらはパス。

戻ってみるとチケット売り場には長蛇の列が。早く来てよかった。

 

さぁ、この旅行はレンタカーで上から下への大移動がメインです。

日本では専ら電車旅ばかりなのですが、乗換えが何回もあるのと、

アクセスの悪さから旅行会社より車旅を勧められて挑戦しました。

イギリスはMT車が主流ですが、普段乗らないのでAT車を頼みました。

旅行会社からは

“カーナビ付きで日本語音声付きだから安心ですよ”

と太鼓判を押されていたのですがねぇ…日本語機能付いてないってさ。

さらに大変便利な名称検索ができません!

「イコールゼロ」で検索するとリストが表示されて、

選択すると会社までのルートが出るっていうアレですね。

できるのは住所検索か、

地図上で行きたい場所をタッチして目的地にするというもののみ。

操作性は非常に悪い。

しかも住所検索では細かい番地までは入力できず、

目的地が駅周辺までにしかならないという鬼畜仕様。

つまり駅から遠い所は自力で探すしかないと。

さらに外付け式でタコの吸盤で固定するタイプなのですが、落ちる。

くっつけて3分後には落ちる。

これでカーナビのレンタル代3日間でたったの60ポンド!どうです奥さん?

落っこちてしょうがないので、

しばらくはサイドブレーキの上に伏せて音声のみを頼りに運転していましたが、

何度カーナビに「Uターンしろ」と言われたことか。

ちなみにイギリスも日本と同じで左側走行ですが、

車のワイパーとウインカーのレバーが左右逆です。上下も逆です。

えぇ、もちろん交差点曲がろうとしてワイパー動かしましたとも。

距離はメートルではなくマイルだのヤードですのでなかなか大変。

あと、イギリス人の歩行者は交通量の多い少ない関係なく信号無視します。

堂々と渡ります。

警察が横にいても渡ります。

さすが歩行者優先。

まぁ、イギリスの歩行者用信号機が全て押しボタン式というのが主な原因だと思われますが。

とにかく次の目的地である湖水地方に向かいます。

 

エジンバラ市街を抜けるとそこは大草原でした。

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制限速度は100km/hくらいなのでチンタラ走っているとすぐに追い越されます。

そうこうしていると高速道路に出ました。

日本と違って無料ですよ無料。やっほう!

こちらは制限速度120km/hくらいですが皆140km/hは出してますね。

片側3から4車線あって、左レーン⇔右レーンへ移動、移動の乱舞でした。

ここ運転できるなら日本の首都圏も余裕?

ただし、工事区間は80km/hで至るところに監視カメラが置いてあるので

そこだけは皆その通りの速度で走ります。お利口さんです。

 

休憩で立ち寄ったサービスエリアで食事。日本にもあるSUBWAY。


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値段はハーフサイズで大体4ポンドくらい。フルサイズに+2ポンドでできるのはお得ですね。

日本はきっかりハーフサイズの2倍の料金取りますから。

 

遂に湖水地方に入りました。

道を間違えたり大渋滞だったりして

エジンバラから6時間掛かってようやく次の宿に到着です。

湖水地方ウィンダミア湖の湖畔にあるビーチ・ヒル ホテル。

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夕食はホテルのレストランでと思ったのですが、コースメニュー35ポンド。

諦めてBARのフードメニューから1品頼みました。

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BARですから外国人と楽しく立話...

と思ったのですが根っからの人見知り体質はそうそう変えられないようで、

一人テーブルで黙々と食べましたとさ。日本人の悲しい性でしょうか。

この日の夕暮れは大変綺麗でした。

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疲れていたので寝ようと思っていると隣の部屋から赤ん坊の泣き声が。

The YONAKI です。

 

夜の10時頃から朝の4時ぐらいまで泣いては止んでの繰り返し。

しかしまぁ高い割には防音のないホテルですこと。これは寝られない!

しょうがないのでロビーで休んでいると宿直のお爺さんがいたので

子供の泣き声で寝られないことをアピール。

しかしながら特に部屋を変えて貰えたわけでもなく…。

「お気の毒にねぇ」とは言われましたが。

お爺さんと少し談笑して戻ってみると泣き止んでいたのでようやく就寝。

結局2時間も寝られませんでしたね。

 

5月5日

ホテルで朝食を食べる。

バイキング形式なのでこれでもかとかき込みました。

気に入ったのがブラック・プディング。プディングは日本でプリンと言いますが、

あの甘い物とは全く別物です。調べてみると“豚の血の腸詰”ですって。

イギリス北部の伝統料理で、

煮詰めた豚や牛の血に麦やスープやスパイスを入れて腸詰にするとのこと。

おどろおどろしいレシピですが臭みがほとんどない美味しい料理でした。

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豆のところに乗っている黒い塊がブラック・プディングです。

 

この日は雨。

湖水地方はナショナル・トラストという団体によって

100年前の自然と村々がそのまま保存されている、美しい地域で有名な観光地ですが

残念ながら雨でした。

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詩人ワーズ・ワースが晩年住んでいたという家。

民家探検大好きなのです私。

施設の駐車場が開いてなかったので

1km先の駐車場に車を停めて土砂降りの中歩いて行ったんですが、

悲しいかな、着いた時には駐車場は開いているという。

そして本日のメインイベント、ヒル・トップの見学。

絵本「ピーターラビット」の作者であり、この地域の景観保護活動を行った

ビアトリクス・ポターの別荘的な建物です。

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140960830712276201226_14-HillTop

100年前の写真を見てもそのまんま。素晴らしいです。

さらに、まさか日本人ガイドがいらっしゃるとは。

英語の説明書き見てもイマイチわからないので、

ここぞとばかりに質問して気楽に見て回れました。

隠し螺旋階段とかネズミが出入りする穴とか絵本に登場する場所など

色々教えてもらいましたよ。

 

さーてまた5時間かけての大移動です。

牧場ばかりだった風景が一転、金色の大地が現れました。

イギリスで屈指の美しい村々が集うコッツウォルズ地方に到着です。

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やっぱりカーナビはホテルのある街の中心までしか案内してくれません(涙)。

ベストウエスタン・サルフォードホール・ホテル(長い)着。

見てくださいこの佇まい。築400年以上ですよ!

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イギリスって元は貴族の邸宅だったものをホテルに改装することが多いみたいです。

いやぁ、このホテルは心が踊りました。

狭い通路。入り組んだ階段。アンティークの品々。

RPGのダンジョンそのものでした。

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あまりにも気に入ったので、

ホテルの人からこの建物の歴史を教えてもらったり、

改装過程の写真を見せてもらったりしました。

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そしてまた夕食はBARでちまちまと。

いや、今度はちゃんとバーテンさんとちょっと話したりしましたよ。

ご当地ビール頼んだりして。

 

5月6日

朝食でまた出ましたブラック・プディング。

うむ、いつ食べても美味しい。

それでは出発!のはずだったのですが、

狭い駐車場の一番隅に車を止めたのが悪かった。

出るのに10回は切り返す羽目に…。

車のフロントを藪でゴリゴリやってしまいましたが、

まぁ料金請求されたらしょうがないということで。

 

最も古い家並みが保存されている村、カースル・クルーム。

14世紀頃に建てられたんですって。

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雨のせいか人も出歩いておらず、ひっそりと静まり返っていました。

中央を川が流れている村ってのどかで良いですね。

 

レイコック村。ハリー・ポッターの撮影に使われたそうですよ。

私は見たことないのですが…。

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レイコック・アビーは13世紀までは修道院として、

16世紀以降からは邸宅として改装されたとのこと。

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中は如何にもといった感じの回廊や所有者の肖像画がズラリ並んでいました。

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建物の外に出ると羊が。入る前には居なかったのに…どこから湧いた??

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イングランドで最も美しい村と評されたバイブリー村。

やっぱり14世紀くらいに建てられております。

ここは他と違って観光客がたくさん居ました。

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ぐるっと村を散策していたらお腹が空きました。

もう13時でしたか。

美しい村には川があるの法則。

ここではマスが川に放流されていて釣りができます。

カフェで食べたサンドイッチが絶品!

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マスの燻製をペースト状にして挟んであるのですが、風味が凄い。

今度鉄人がイワナ釣りましたら、燻製の巨匠に是非作って頂きたいです。

名人は座って食べているだけでいいです。

サンドイッチはトーストの方が美味しいと初めて知りました。

 

いよいよ3日間共に過ごしたレンタカーともお別れの時間がやってまいりました。

コベントリーという街で返却であります。が、その前に問題が。

例のカーナビが最後までやってくれました。駅までしか案内してくれません。

このコベントリー、結構大きな街で高速道路の環状線なんか通っていました。

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道は複雑で無料駐車場なんてほとんど無く、

どうやってレンタカー会社にたどり着けば良いのやら。

仕方がないのでGoogleマップ様に助けを求めましたら

快く引き受けて下さいました。

無料でかつナビ機能があって日本語。

今までネットに繋がらなかったので使えなかったのですが、

大都市に入ると使えるようになりまして。

最後に救世主が現れた!

と喜んでいたのですが、トラップがありました。

街の至るところで工事中。

Googleマップ様は直進しろとしきりにおっしゃいますが工事により通行止め。

あと100mくらいなのに。

ここで最終手段。車を停めて歩いてレンタカー会社へ。

係りの人を連れてきて車を回収してもらいました。

その人の話では、ここに車返しに来る人は工事中で皆戸惑うのだとか。

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さ、後は駅まで歩いて電車でロンドンを目指します。

時間が予定より遅くなってしまったので特急列車の切符を購入。

ロンドンまで1時間で着きますが、お値段50ポンド。

新幹線なら長野⇔大宮1時間で6000円ちょっと。

初めて新幹線が安いと感じました。泣けてきます。

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Part2へつづく・・