2009.03.10
38
あらゆるスポーツの中で、韓国戦ほど燃えるものはない。
それは、これほどの本気の勝負というものが今の世の中ないからだと思う。
しかし、、、、
韓国は強い。韓国には勝てない。
日本だって全力を出し切っていることに違いはない。
ただ、私が思うに、日本は野球という「ゲーム」をしていたが、韓国は野球という「戦争」をしていた。
3年前に韓国を訪れたときに、機会があって38度線にいくツアーに便乗したことがあった。
当然我々は観光気分な訳だが、乗車まもなくのバスガイドさんからして雰囲気が少し違い、韓国の歴史と38度線についてのレクチャーを受けながら(私語禁止)のツアーとなった。
韓国と北朝鮮を分ける38度線、それは「国境」ではなく「軍事境界線」である。
南北の会談が行われるその軍事境界線にまたがる施設がある板門店に行くには、まず誓約書にサインをさせられる。
時間がないので紙が配られた後すぐにサインをして回収してしまうが、あとでその紙を記念に?貰えるので、読み返してみると、「もし見学中に軍事衝突が起きて死傷しても文句は言いません」のような文面であった。
板門店では、南北双方の軍隊がまさに対峙している状態で、数人の兵士がそれぞれをにらみながら拳を握りしめて、まさに「仁王立ち」しているのだ。
本当に「北」がいつ銃撃してきてもおかしくない、緊迫感ただよう状況下であった。
したがって、韓国は38度線休戦ラインをはさんで、北朝鮮と戦争状態の国である。もちろん徴兵制もある。
この緊張感が日本と韓国の違いである気がしてならない。
同じ、「死ぬ気で戦う」といってもその度合いが違うのだ。
そうでなければ、小笠原が同じコースの直球勝負で三球三振するはずがないのである。ストレートで押しまくる真っ向勝負の韓国投手陣に日本は押されっぱなしであった。
戦争が悪であることは疑いようのないことだが、勝負の世界においては、戦争を知っている国と戦争を知らない(忘れた)国においては決定的な差があるように思えてならない。
と自分を納得させた。