2009.12.8
忘れる人 松本編
松本 といえば、サッカー。山雅FC 悲願のJFL昇格おめでとう。。
だが、長野ACパルセイロはがっくりだろうな。
特に、長野の県民性として長野市と松本市のライバル意識からすると、長野にとって松本に負けるというのは
一番悔しいはずである。
さて、松本は長野県鍍金工業組合の忘年会だった。
前週は青年部の忘年会だったのでだぶるメンバーもいたわけだが、ともかく忘年会である。
やはりここでも景気のいい話は聞けなかったし、数年前と比べると会の雰囲気事態に勢いが感じられない。
人間は分かりやすい動物であるので、景気が良かったり気持に張りのあるひとはそういう雰囲気を発しているし、
元気、不元気は人にも影響を与えるので、不元気なひとが多い会はおのずと勢いもなくなってしまうものである。
元気なのは学生だけかもしれない。
最後にたどりついたいつものバーで階下が見える窓辺の席に座ると、宴会を終えた学生が店のまえで
群れとなっていた。
バーのマスターに聞くと、学生たちも以前は一人二人死体のように転がっていたらしいが、最近は飲み方も
上品になってきて、ひとりの死傷者も見当たらず、店の前での談笑はいつまでも続きそうであった。
あの頃は無茶な飲み方をしていたなあ、などとマスターと話しながら、ようやくひとり二人と消えてゆく学生を
つまみにしながら、お気に入りの66年モルトや45年コニャックを飲んだ。
最後のデザート代わりのフレッシュフルーツのカクテルを飲んで階段を降りるころには、
街は元の静けさを取り戻していた。