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2015.06.2

ZERO への道程 九月二十二日

九月二十二日 グアタルーペのマリア

 

メキシコ観光へ行って切符を手配したら二十四日の0:30発になってしまった。

しょうがない。

カトリック三大奇跡の寺とされるグアタルーペ寺院へ行った。

メキシコ人は信心深い。教会に向かいひざ立てをしてひざまずきながら歩いていく

熱心な人が何人もいた。また聖母の絵に向かいみな真剣に十字を切る。

これを見て、何というかキリスト教というのはすごいと思った。オレも神を信じざる

を得なくなってしまった。

真剣に十字を切っていた人々が目に焼き付いてはなれない。

寺院に向かう陸橋にこじきが何人かいた。聖母をみたあとだったのでよっぽど

金をやろうかと思ったがやめた。

理由そのいち、ひとりにやってしまうと皆にやりたくなってしまい不公平に

なってしまう。だから目が合うとつらかったがやらなかった。

理由その二 彼女らは場所が場所だけにもうかる。ちらっとみたが、少なくとも

2000ペソくらいもっていた。それにほんとにこじきだろうか。うたがってしまう。

でもかわいそうなことはかわいそうだ。子供かかえて一日中すわりっぱなしなの

だから。やっぱり金をいくらかやればよかっただろうか。

朝いちでチャプルデペック城に行った。ここの博物館もきょうみをひくものが

目白押しである。

ここにももちろん兵隊がごろごろいたが、こういうところにしろ、街中にしろ

マシンガンをもった人間がうろうろしているというのはどうもいやなものだ。

この城で写真をメキシコ人にとってもらったが、そんなことでとてもうれし

かった。意思が通じたからだ。

夕方、中央郵便局でハガキを書いていたら、変な、というかまじめそうな人間が

はなしかけてきた。むこうは英語ほとんどだめだったので、全くといっていいほど

意思が通じあわなかった。何をしたいのかまったくわからない。

はなしのきりのいいところで郵便局を出たが一緒についてくるではないか。

これは ごうとうだと思った。へやまできたらまず、HOLD UPだろう。

やばいと思いながらホテルについてしまった。そしたらあっさりあくしゅをして

別れた。ひょっとしたらいい青年だったかもしれない。言葉が通じあえたらよかった

のに。痛感した。

グアタルーペの近くのこじきの女の人きれいだったな。忘れられない。

これって恋なのかしら?あの人たちは今夜どこでねるのでしょう。どうも彼女らの

ことが気にかかってしょうがない。

そうそう、青年とホテルへの道を歩いているとき、どうか強盗ではありませんように

と、いのった。オレでも神にいのりたくなるときがあるのだな。

 

旅は一日一日たいくつしないので早い。

この分で行くと一ヶ月なんてすぐだ。

今日も一日おわり。いい一日だった。

 

両替 20ドル→51,460ペソ($1=2573ペソ)

飛行機 1,610,003ペソ

ひる マック8100ペソ  よる ビール他 5100ペソ

えはがき2500ペソ

ちかてつ 200ペソ ジュース500×2 入場料 1000ペソ

17,650ペソ

 

(当時の日記の原文まま)