2016.11.28
宇宙図書館
松任谷由実との出会いは南米ペルー
インカ帝国の遺跡タンボマチャイだった。(出会いといっても見かけただけ)
その時は日本の撮影隊がモデルを使って撮影してるな、くらいしか思っていなかった
が、翌日にそれが松任谷由美だとわかったときは地団駄をふんだ。
ひこうき雲、海を見ていた午後、あの日に帰りたい、中央フリーウエイ、ロッヂで待つクリスマス、埠頭を渡る風、よそ行き顏で、スラバヤ通りの妹へ、カンナ8号線、ダンデライオン、私を忘れる頃、ノーサイド、Blizzard、、、
と、ここら辺までのユーミンが、我が青春のBGMとなっている。
就職をしてからというもの、生活が一変しユーミンばかり聴いていることもなくなった
が、久しぶりに、何気なく聴いた、新譜「宇宙図書館」が私の琴線に触れた。
全盛期のアルバムとは違い、いかにも名曲ぞろいといった感じはなく、ユーミンも枯れ
てきたなあ、などと思うのだがそれはそれでまた良い。
肉食から魚食へ、霜降りから赤身へ
ビンテージのウイスキーも、とっくに峠を過ぎてしまった枯れた味わいが好きになって
いる今日この頃、ちょうど良いのかもしれない。
♪棚の隅に 眠っていた 遠い日々の贈り物
今私がひらくように あなたがのこしたメッセージ♪
最近ふと読み始めた浅田次郎の短編 「鉄道員」「うらぼんえ」など、失ってしまった
大切な人との情景にぴったりはまった事もあり、余計に心に入ってくる。
今年はこの曲を聴きながらしみじみと暮れていくのだろうか。
タンボマチャイ