2017.03.1
ZEROへの道程 ー念仏ー
林くん23歳インド放浪の旅
こんな不可思議な体験をした。
インドを旅していると、とにかく不衛生でかつ不規則かつ無理矢理なことばかり
していたのでよく体調不良になった。
旅先での体調不良ほど心細くなることはない。
すし詰めに詰められた満員長距離電車での移動中に、高熱と体の節々が痛さに耐えて
ときに一昼夜。
誰にも助けを求められない心細さといったらなかった。
そんな結構な極限状態になったときに、すがろうとしたのが祖母=おばあちゃんで
あった。
なぜそう思ったのかは定かではないが、おそらく死んだ人はどこか上の方から見守
ってくれているのだろう、、、とでも考えたのだろう。
そのおばあちゃんが唱えていた「念仏」を心の中で一心不乱に唱え続けてみた。
むにゃむにゃむななうなうなあうぬにゅみぐむなにむげなばぐよみにゅま
(適当、本当はちゃんと唱えたが)
どれくらい唱え続けたときだろうか
頭のてっぺんからスーッと悪いものでも抜き取られるかのように吸い取られて
いく感覚になった。
するとどうだろう、ウソのようにだるさも抜けてしまうのだった。
インドで旅をしていて4、5回は体調を崩したが2回はこれで救われた。
念仏の力か、おばあちゃんの力か、、、、
林家は曹洞宗ではあるが、お盆とお彼岸に墓参りに行くだけの一般的信者?で
あってオカルトを信じるタイプでもないが、自分の身を持ってこの不可思議な
体験をしたことは強烈に記憶に残っている。
世の中、科学では解明できない不思議なことがいっぱいあるということか。
こんな体験はその後一度もなく今日まで至っている。
どうしようもなく困った時が来たならばもう一度試してみようかな。
1989年3月1日 28年前の今日 ウダイプルにいた。
乾燥したインドのオアシスのような湖のまち。
レンタサイクルを借りて町中を走り回った。
一応観光地にもいった。タージマハルもものすごい建造物だったが、思い出に
残っているのはやはり「人」だ。
まちで声をかけてきた青年についていき、べらぼうに高い土産物を買わされた。
学習能力なし。