2023.05.31
伊波さんをおくる
沖縄のひとにしては、理屈っぽそうな人だなと思っていた
また、骨格はがっしりとしていて、いかにも力がありそう、
そして、若い頃には会社の野球チームにも参加していて、ホームランを打ったところ
など、身体能力の高さはやはり「しまんちゅ」だからだろうか
平成4年
同業者のつながりで紹介してもらい、神奈川から長野へ移り住んできた
初めはドライバーをちょこっとやってたような気がするが、すぐに工場に入り
以来31年間、みすず工業からイコールゼロ へ激動の時代に、黙々と廃液処理に
取り組んできた
ある朝突然に挨拶に来てくれた
そういえばもうそんな時期になったのだ
沖縄へ帰るんですか、と訪ねてみたら
まだ決めていないと
沖縄の家賃が結構高いようで、年金とにらめっこしながらしばらく考えるそうだ
故郷沖縄に戻って、のんびりと暮らせたらいいだろうなあ、と思う
そうしたら、もう二度と会えないかもしれない
けっこうクールだと思っていた伊波さんだったが、挨拶に来たときのうるうる
した眼、万感胸に迫る思いがあったのだろう、その表情を忘れないでおこう
伊波さんありがとうございました