2024.02.13
墓碑銘 場を変える
小澤征爾の墓碑銘を決めるほど、その足跡を知るわけではないが、この文章を
書いている間に、自分なりに考えてみることにする
子供の頃のなりたい職業に、画家か指揮者を挙げていた行きがかりということもあり、
指揮者には関心があった
日本を代表する指揮者といえば小澤征爾、ということで彼の「ボクの音楽武者修行」
を読み、世界へと飛び出していった物語を追体験していたのだが、ナマの指揮を見た
とこはなかった。
(そもそもクラシックのコンサートなど長野に来なかった)
ひょんなことから手に入った サイトウキネン のチケットで行ったのが
2003年公演のオペラ ファルスタッフ
オペラはおろかオーケストラのコンサートも初めての経験だった。
オケのメンバーがピットに収まり、音の調整をすると、足音を響かせて小澤征爾が勢い
よく登場した、、、、、、、、場の空気が一変した。
これが全て
人間のオーラというものはこういうものか、と登場しただけで感じたものが今でも
蘇る
(公演も良くないはずがなかった)
その後、小澤征爾指揮には巡り会わなかったのだが、今にして思えばもっとナマで
聞いておくべきだったと後悔している。
小澤征爾
日本人が西洋の音楽でも通用することを知らしめた
その場の空気さえも変えてしまう男
合掌