2015.11.2
ZEROへの道程 ーBOLIVIAー
23歳の誕生日をタキーレ島で迎えたのもつかの間、
翌日、次の目的地であるボリビア行きのバスにひとり乗った。
純子さんと洋子さんとはここでお別れだ。
いつまでたってもチチカカ湖が見える道を行き、途中バスごと湖を横切り
(今思えば、転覆してもおかしくなかった)
バスに揺られてバスに揺られてバスに揺られて
ボリビアの首都、すり鉢のまちラパスについた。
すり鉢の一番底でも、富士山頂より高い3600mという世界最標高首都である。
とにかく、歩き回ると息が切れるので、高山病の緩和のために普通にコカの葉っぱ
が売っている。
かじると多少ふんわりと「覚醒」するのだ。(もちろん合法の範囲でした)
一人旅、日本人とは群れないとの意気込みはどこへ行ったのか、
ボリビアでは寂しくてしかたなかった。
で、情けないことに忠犬ハチ公のごとく、チチカカ湖のまちプーノからの長距離バス
を駅に迎えにいったのだった。
二人のその後の予定は聞いていたわけではないが、たいていここラパスは通過する
はずである。
で、ズバリ的中、二人と再開、そして食事を共にした。
世界最高のチャランゴ奏者、エルネストカブールのステージを満喫し、
食べて飲んで、踊って(私は回避)楽しい時間はお開きとなった。
翌日からは本当に一人旅である。
最後に、
だいぶ気が大きくなっていたのか、純子さんと洋子さんからほっぺにチュー
をもらい、別れた。
後にも先にも「ほっぺにチュー」はあの時だけである。
さあ、次はチリだ。
後日談
純子さんと洋子さんには帰国後一度だけあって食事をした。
しばらくは年賀状などのやりとりもあったが、その後の消息はわからない。
フェイスブックで探そうにも、名前があまりにも平凡なため特定できない。
元気であれば、純子さんは54歳、息子も成人しているだろう
洋子さんは53歳、
ふたりとも何してるんだろうなあ。