2008.10.21
本質を観る眼
景気の先行き不透明感の影響が当然のことながら新卒採用に出始めている。
2009年3月 大卒の内定が5年ぶりに減少したということだ。
さらに2010年3月卒の採用も減少傾向である。
学生の就職活動も景気によって左右されてしまう傾向があるが、考え方を変えてみると景気が悪くて企業選びが難しい時ほど
「企業研究」
を真剣に行い、結果として間違いのない企業選びができるのではないかと思う。
本日ある学校の就職担当の方と話す機会があった。
もともと大企業の就職担当の第一線で働いていたひとだけに採用側の苦労は知りながら今度は立場を変えて送り出す側の担当になったわけだが、学生たちの企業に対する意識については残念ながら研究不足と言わざるを得ない状況の学生がいたとのこと。
自分の時のことを考えてみても、就職活動をするときの基準としてまず、ネームバリュー、ブランドといった所から入っていったのを覚えている。
バブル全盛期のことでもあり、ろくに企業研究もせずにそういった有名どころに入社できてしまったとうこともある。
(ちなみに私はもとより就職活動をする気はなかったが、ただ1社だけ、当時は当たり前だったが製品にフロンガスを使用していたマンダムに 「なぜフロンガスを使用しているのか?」 質問を添えたうえで資料請求をした覚えがある。そんな生意気な学生にもきちんと資料を送付していただいたマンダムには感謝している。)
ところが働き初めてみて、さまざまな企業を見てくると、本当に社会の役に立つ企業であるとか業績が良い企業が (語弊があるかもしれないが) いっぱい埋もれていることがわかってきた。
就活中の学生にはぜひこの 「埋もれた会社」 を発掘してもらいたい。
そのために企業研究もっと突き詰めて言うと 「本質」 を見極める眼を、見極めようとする努力を惜しまないでもらいたい。
長野県の製造業であったり、北信の企業であったりすればいくらでも学生たちにアドバイスできるのだが、、、、
いやいや、まずは 「みすず工業の本質」 を観てもらうために工夫をしなければ。
今はみすず工業にとってチャンスであるのだから。