2025.06.16
感想文 雪国
国境の長いトンネルと抜けると雪国であった
日本文学史上最も有名な冒頭である
日本文学の冒頭といえば伝統的に秀逸なのであろう
・祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり、、(平家物語)
・月日は百代の過客にして、、、(松尾芭蕉「奥の細道」)
・徒然なるままに日暮し硯にむかいて、、、(吉田兼好「徒然草」)
どれも暗記させられたせいもあってか、いまだに頭に残っている
で、ノーベル文学賞受賞作品の川端康成「雪国」を読んだ
一回読んで、すぐに読み返した
なぜ読み返したかせうと、正直その良さがわからなかったから。
雪国の鄙びた温泉街と、そこに住まう薄幸な女性たちを丹念に
描写しているのだが(その文章は美しい)、
最後が全く理解できない
なぜそこで終わるのか、その意味するものはなんなのか、、、
中途半端で気持ち悪かったのでもう一回読んで最後に辿り着いた
のだが、、、やはりわからない
川端康成は私のなかではノーベル賞選考漏れということになった