2009.01.5
静かな正月
ミラノからふと思いたち、昼ころの列車にのり フィレンツェについた時にはすでに午後の陽が傾き始めていた。
そして サンタ・マリア・デルフィオーレ大聖堂 ドゥオモの階段を昇りつめてフィレンツェの街を一望する頃にはさらに夕景となっている。
あおい が息を切らして最上階まで昇り、8年もの思いを募らせ 順正 に再会するであろうと確信したその劇的な瞬間に、オフクロがリビングに入ってきて、勝手にテレビのスイッチをいれて、新春ナントカカントカ という騒がしい番組を見始めてしまった。
元旦の午後、長女の減量トレーニングに長男とカミサンが付き合い外出したのをいいことに、朝から一切テレビをつけることなく、小説 「冷静と情熱のあいだ」 を読みながら静かな正月が始まった。
そして今日から始動。
7時30分
みすず工業環境株式会社の仕事始めに出席していつものように新年をスタートした。
時間を見計らって銀行へのあいさつまわり。
八十二銀行本店ともなると始業の時間に合わせてセルシオだのプレジデントだの黒塗りの運転手つきの車が車寄せに横付けされてくる。
そこへ、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第3楽章を大音量で聞きながら、新年の気分を高揚させて、わが愛車 ホンダアコード を運転して乗り付けてあいさつまわりをスタートさせた。
この他社とのギャップが自分の位置づけを物語っていて逆に変に心地よい。
(おそらく私はどんなに大きな会社の社長になっても黒塗りの大型セダンには乗らないだろう。第一私の感覚からするとセンスが合わない)
八十二銀行、しんきん、けんしんとまわり、最後に みすず工業環境 水上社長と長野市へ。
ありがたい市長の話をスピーカーから聞いて本日の仕事はじめ終了となった。
どこへも行かない、何もしない静かなプライベートな正月が終わった。
そして、また明日からはいつにも増して、静かな正月が始まろうとしている。
作戦は練った。
あとは実行あるのみ。