2009.01.27
理想の家
京都への行き帰りの列車の中をマスクで防護してみたものの、 カミサンの 「あなたは泊まりの出張の時は必ず風邪をひく」 の預言通りになってしまった。
帰宅後今回は大丈夫、と寝ては見たものの、夜半突然に強烈な寒気と吐き気で目が覚めてしまった時には万事休す。
熱は40.2度にあがりベッドでどうあがいてもどうにもならない。
とにかく寒くてガタガタ震えるのと吐き気と、そして何やら頭の中が夢なのか現実の思考なのか、、頭の中をめぐるのは帰りがけによってみた新撰組の壬生屯所のことばかりだ。
新撰組初代局長筆頭の芹沢鴨らが、近藤勇の指示による土方、沖田らによる暗殺された現場で縷々その様子を聞いたのが、頭の中でプレイバックしている。
しかもその当事者になったかのような苦しみを身体にリアルに伴って。
翌日曜日、緊急医に行ってみるがどうやらインフルエンザではないらしい。
点滴をして、いつものかぜの治し方、水を大量に(3、4リットル)のみひたすら汗をかいてみたら月曜日の朝には平熱に戻って、ようやく静岡の出張に体調を間に合わせた。
というわけで、かねてより楽しみにしていた今後パートナーとしてお願いしたい水処理業者の施設を見せていただいた。
普段から山に囲まれて生活しているというのに、富士山を見るといつも感動してしまう。
晴天に恵まれてきれいに富士山が見える水処理工場であった。
それだけで何か羨ましく思ってしまう。
設備は完成したばかりの最新鋭の物で、さすが水処理を長くやってこられた企業のコンサルだけあってよくできている。
コンパクトにできていて無駄がなく、必要な容量は十分に確保している。
せっかくなので当社の水処理技術者を二名連れて行き、帰りがけに話を聞いてみたがやはり羨ましがっていた。
そして 「うちならここをああして、こう使って、、、、」 とも言っていた。
続いて移動して、焼却施設も見せていただいた。
ここにも立派な水処理施設があるが、今はほとんど使用していない様子が見て取れたので、またせっかくいい施設があるのにと 「うちならここをああして、こう使って、、、、」 とないのもねだりを始めた。
よく、 「自分の家は3軒立てないと納得のいく家ができない。」というが、まさにその気持ちなのだろうと思った。
現在のみすず工業の工場は2軒目。
次の工場こそはみすず工業の経営理念を表すような工場ができるに違いない。
そんな希望を抱きつつ、帰りの新幹線もしっかりとマスクでガードした。
そして今回もまた暖かく出迎えていただき大変恐縮して、そして感謝している次第である。
それにしてもあの熱とうなされかた、、、芹沢 鴨 の怨霊か。。。