2009.11.10
観る人
日曜日、気がついたら家に一人取り残されていた。
娘とカミサンは新体操長野市ジュニア大会、息子は野球の練習に行ってしまい、ほったらかしにされたわけだが、
さて、、、と考え映画を観た。
大学時代にはよく映画を見た。
よく、どころではない。 取り憑かれたように観ていたと言ってよい。
年間100本という目標を自分に課して、銀座マリオンから池袋の名画座まで、新作旧作、娯楽作品から前衛ものまで、
雑誌「ぴあ」 を隅まで熟読して映画を観まくった。
もちろんデートでも映画は必須。
銀座で映画を観て、煉瓦亭でカツレツを食べて、お釣りに500円札のピン札を貰うのがデートの定番たった。
(当時すでに500円札は発行されていなかったが、この店にはまだ残っていたのであろう)
いま思えば愚かなことであった。
映画を観ることが目標であり目的になってしまっていて、本来の目的、
映画を観ることで、自分にはできない疑似体験をすることができる、という目的がすっかり抜けていたのである。
でもその時には本当に真剣に観ていたし、夢ではあったが、映画に携われる仕事、できれば
こき使われて安月給でもいいから、助監督でもやりたいなと考えてもいた。
おかげで理屈っぽく映画をみるようになってしまい、演出とか脚本が気になり素直に楽しめなくなってしまった。
で、前置きがかなり長くなったが
沈まぬ太陽 を見に行った。
続きは明日の 「貫く人」 で。