2009.11.27
聴く人
あーあああー、、ああああー、、
ううううーうー、うーううー
今年の始め頃からだろうか、永いこと聴いていた、1930 ‐ 50年代のフルトベングラーやトスカニーニの演奏から抜け出し、
来る11月29日に向けて、 Stand Alone を聴きこんでいる。
自分のなかでは完全に映像化されていて、サラブライトマンのスキャット
(あー とか うー でうたうやつ。昔でいえば由紀さおりの 「夜明けのスキャット」が有名)
を聴くたびに、明治日本人の凛とした生き方がフラッシュのように現れては消えてゆく。
明治日本。
したたかな大人の列強国に対し、少年のように無垢でまっすぐな日本という国家が
全身全霊で挑んでいった時代である。
日本の命運を託されて、一軍を率いた将の迷いや悩みや断固たる決断、
そして江戸の匂いが色濃く残る田舎から出てきて
コンクリートの塊に生身の体で挑んだ、何人も何十人も何百人も何千人もの名もない兵士たち。
日本を守るためだけに生きた潔さ、志の高さ、
そして何よりも精神の美しさや強さを、痛いほど感じずにはいられなくなるのである。
崖の上のポニョ ではなくて
坂の上の雲
間もなく始まる。 (どうも題名が似ていて気になる。。。)