2010.03.11
とんかつ屋に学ぶ
どうも最近調子が上がらない。六甲山をピークに疲れが抜けきらない気がする。
食事も相変わらず昼はSOYJOY2本の日が多く、ようやく肋骨が一本一本見えるようになってきたのだが、いくらなんでもフラフラしすぎ、ということで東京出張の折、しっかりと食事をすることにした。
時間があったので湯島、上野界隈をくまなく探索した。
とにかく路地という路地まで一本も見逃すことなく歩くのだが、今となっては雑多なまちのいかがわしい店が多い界隈となってしまったが、未だに昭和を感じさせる情緒のある店も何軒か残っている。
その中の一つに、「とんかつ井泉」 があった。
古いたたずまいの店構えは入る前から名店を感じさせる、昭和5年創業という老舗だ。
中に入ってカウンターに座りひれ定食を注文した。
注文してからはしばらく時間があったので、店内を見回して
ちょうどとんかつを揚げる前の席だったのでその仕事ぶりや、「発祥の地」といわれるカツサンドを作っている姿などを何となく見ていた。
働いている人の仕事に対する姿勢もとても真剣であるし、何よりもいつも必ず動作が同じである。
これは腕のいい(と私が思う)バーテンダーにも共通するのだが、同じことをするときの動作が必ず同じなのだ。
そして注目したのが、とんかつを揚げている時の動作。
つねに右手に布きんをもって鍋の周辺を拭いているのだ。
それに気付いて、調理場を見てみると、隅から隅まで、ステンレスから白木のカウンターからピカピカに磨きあげられているのだ。
油の一滴でもこぼさないぞ、というのが習慣になってその料理人の手が自然と動いているのだと思った。
この店が老舗として長く愛され続けているのもそんなところに理由があるのだと感心した。
自分の仕事場を整然と清潔に保つということは、当たり前のことであるがそれができていない店や会社が実は多い。
みすず工業もまだまだ。
工場キレイにして会社の業績が上がるの???
清掃と仕事は別じゃないの???
と正直思っている人もいると思うが、清掃も大事な仕事の一部だし、設備メンテナンスの重要な部分だと思う。
私の目指すのは食品工場並みのキレイな廃液リサイクル・処理工場。
無理だと思う人はついてこなくていい。