2010.03.18
北京の蝶
北京で一羽の蝶が羽ばたくと、ニューヨークでハリケーンが生じる。
いわゆるバタフライ・エフェクトの理論を熱心に説く人、北川正恭さんの講演会を聴いた。
三重県知事で辣腕をふるいながら2期できっぱりとやめ、その後は早稲田大学大学院の教授をしている、
「マニフェスト政治」推進の親ともいえる人だ。
新政権と日本の針路
と題して講演をいただいた。
北川さんの講演を聞くのは2回目だが、話の内容が飽きずにしかも訴えかけてくる力というものを感じる。
講演の内容は簡単に言うと
現在は昨日から続く今日ではない時代 日常ではなく非日常の状態が起きようとしている
54年間政権交代がない体制下では、いかなる組織でも固定観念の塊 こんなもんだの「もんだ族」になってしまう
だから政権交代はあってしかるべき 日本が変わるチャンスである
何が変わるのか それは中央集権国家 国から金を貰って地方にばらまく
から、地域主権国家へと変わるチャンスである
ただし、その道は辛く厳しい 自分たちの力で過去を断ち切って行かなければならない
でも一羽の蝶に共鳴して羽ばたく蝶が増えれば、それはハリケーンとなりうるのだ
ということだ。
北川さんという方は、とにかく固定概念に縛られない、「こんなもんだ」という決めつけを一切しないでゼロベースから物事を考える人だと思った。
昨日とは違う今日がある。
昨日の続きではない今日や明日になる時代。
言葉では分かるが、さて何をしていったらよいのだろうか。
まずは決まり切ったことを疑うことから始めてみようか。