2010.11.8
タイ王国 視察編
到着翌日からは企業視察。
●オクノオーロメックスタイ
日本の奥野製薬の現地法人で、薬品製造を行っている会社。
現地駐在8年というタイ語を普通に操る上野さんに説明をしていただいた。
タイはハードディスク輸出世界一、またASEAN随一の自動車生産国であり輸出拠点として位置づけられているという。
その関連で鍍金の市場もあり日系の鍍金業者も数多くタイに進出しているとのこと。
社内見学もさせてもらったが、若い女性が多く社内も整然としていて、(それもそのはず、5Sをやっている)
しかし、人がタイ人のせいなのか、なにか時間がゆったりと流れている感じがした。
●RAK ENGINEERING CO.,LTD
現地企業で、タイでは一番の規模を誇るメッキ設備製造企業。
現地企業なのだが、日本語を巧みに話す女性に出迎えられたと思ったら、社長の娘さんで日本の大学に留学をしていたのだということだ。
そんな日本びいきのARAK社長は、モノ作りが大好きで、たたき上げで会社を大きくしたような自信に満ちた人で、まるで日本の中小企業のオヤジのような雰囲気を持った人だ。
工場内を見せてもらったが、町工場の雰囲気で一つ一つの設備を手作り感いっぱいに作っていた。
また、作業とは全く関係ない事務仕事をしている女性などにも視線を送ってみると、眼が合うたびにタイ式の挨拶(手を合わせて合掌)をしてくれた。
工場内に限らず、各職場には国民から大変な敬愛を受ける国王や王妃の肖像写真が飾られていて、話に聞くだけではなく実際にとても大切にしている事が良くわかった。
いい意味でタイの企業なんだなという雰囲気が良く伝わってくる会社であった。
本日の懇親会はオクノオーロメックスの上野さん、そしてもう一人の駐在員長尾さん、ARAK社長とその娘さんを交えて行われた。
上野さんは8年も駐在していて大変だと思ったら、タイ人の奥さまがいることや、長尾さんも結婚3年目そろそろ子どもをほしいねと言っていた矢先駐在になったとのこと。
そのような日本人駐在員一人ひとりの苦労があって日本企業は海外で頑張っているんだなと思いを新たにした視察の1日目であった。