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2010.11.30

生還

朝7時半、会社に着いたと思ったら社員から携帯に着信があった。

こんな時間の着信は、間違いなく良い知らせではないので身構えて電話に出てみると、、、

 

社員の息子からの電話という事がわかると、さらに身を固くして次の言葉を待つこととなった。

落ち着いた語り口の言葉の先にたどり着いたのは

 

    くも膜下出血

 

思わず天を仰いだ。

 

しかし、一言逃さず話を聞いてみると、病院には倒れてから行ったのではなく、本人意識があるままで向かって、そのまま集中治療室に入ったのだという。

それでも、今年巨人軍の木村拓也コーチが亡くなった記憶が新しく、死に至るか後遺症が残る可能性が非常に高い病気であることは間違いない。

 

しかもまだ40代後半、人生これからというところ。

まだ若い一人息子と奥さまが残されたらどうなるのだろうか、

集中治療室の待合室にいっても奥さまは憔悴しきっている。

 

改めて息子さんから病状を聴いてみると軽い方だということ、、、、

 

そんなやり取りが10月の初めにあり、

以来、手術や再手術、リハビリの様子を聴きながら本人と面会できたのが10月の下旬。

常務と二人で恐る恐る病室に入っていった。

もし社長の顔も、常務の顔も分からなかったらどうしようかと、、、、

 

社長!といって常務の手を握ったときにはびっくりしたが、間違えたのが彼の世話焼きオバチャンだったので安心した。

 

そして11月の初旬には退院、

昨日、11月29日 出社

外に出ていなかったせいか、いくぶん顔は白いような気がしたが、はち切れそうな体格は維持したままである。

(もう少し入院生活をして病院食で痩せられたらよかったのに、、と皆で冗談を言えるようになって良かった)  

 

彼からの第一声は    「生還しました」

 

まさにこのひと言に尽きる。

 

くも膜下出欠からわずか2カ月弱での社会復帰。

まことに運がいい男である。

 

運がいい社員を持った私も運がいい。

この2カ月、胸の奥に引っかかっていた何かがようやく溶け出した感じだ。