2011.06.30
支部総会2011
ノウボウアキャシャ・ギャラバヤ・オンアリキャ・マリボリソワカ
一日一食、一握りのそば粉を溶いた食事だけとり
一日に二万遍の後真言を唱える
これを五十日間続ける。
虚空蔵求聞持法は挑戦する人すら少ない、真言密教の荒修行である。
産廃協会北信支部総会
今年の講師は昨年のベルサイユのばらのごとき巻髪のお嬢様から、ツルツルの僧侶となった。
(がっかりしているわけではない)
一日二万遍、後真言を唱えるとなると二十時間はかかるのだという。
一旦お堂に入ったならば誰とも話すこともできず、ただ一人で行を行う。
そんな極限の状態におかれると人間というのは、不思議な力を発揮するようである。
始めは空腹感、幻聴、悪夢が襲ってくるがやがて体は一握りのそば粉で生きていけるように順応し、五感が研ぎ澄まされてくるのがわかるという。
線香の灰がズシリと落ちる音、虫の動き、もうすぐ雨が降る、、、、などが手に取るようにわかるのだそうだ。
それは不思議な力と言うよりは、人間が生き物として本来持っている能力なのかもしれない。
そう考えると普段使っている能力など、ほんのひとかけらに過ぎないのだということがよくわかる。
おそらく、自分の中にも眠っている能力が山ほどあるのではないか。
それでは持っている能力を引き出すにはどうしたらよいか、、、、その答えを見つけられたら良いのだが。
だが、そこに明快な答えなどないのかもしれない。
自らもがき、求めるそんな繰り返しの果てにようやく一筋の光が見える、、、、のかな。