2011.06.6
昨夜の疲れ
昨夜は疲れた。
はらはらドキドキしたり、バッサリと切って捨てられてような気がしたり、、、、
で気持ち的にとても疲れた夜であった。
さて、今回は野風の死に立ち会わなければいけない、、との覚悟を持って物語を観ていた。
それにしても JIN?仁 の 野風は美しい。
人間、笑顔でいる事が幸せであるし、その人の美しさも笑顔に宿る
というのが普通の人だし、考えだと思う。
が、中谷美紀の 野風 は悲しみが深ければ深いほど、そのエネルギーが美しさとなって放たれるのである。
昨日の、死を賭して麻酔なしの帝王切開を仁先生に迫るところはその美の頂点だった。
それは、ドラマの枠を超えて、演技と言うのを忘れるくらいの鬼気迫る美しさであった。
不幸の中にもこんな美があるのならば、一体 美という物は何なのか、、
美と幸にはなんら関係はないのであろうか、、
であるならば、美を求める為に不幸を受け入れる事も可なのであろうか。。。
などと、理屈っぽく、観念っぽく考えたくなるのも、JINを観た後、読んだ 「天人五衰」 のせいである。
バッサリと切られたのはこちらの話し。
ここ数カ月かかって最後を迎えた、三島由紀夫の最後の長編四部大作 「豊穣の海」 の最終作の完結部分である。
重かった。
もし、野風が死んでしまい、この 「豊穣の海」 第四作 「天人五衰」 を読了していたならば、当分立ち直れない状況で月曜日をむかえたことだろう。
豊穣の海 についてはまた後日。