2011.10.3
45歳
この年になってとてもハッピーな誕生日を過ごすことなどあり得ない。(私だけ?)
もっとも仮初めの幸せを感じたいのであれば、行きつけのスナックに行けば、なじみの女給さんたちがみんなたいそう喜んでくれるし、ケーキやそしてシャンパンなど入れて ♪はっぴバースデー ツーユー の大合唱でお祝してくれるだろう。
だが、そんな性分でもない。
で、誕生日、何をしていたかというと息子のリトルリーグ秋季大会の試合観戦。
大活躍をしてお父さんにビックなプレゼントを送ってくれるのでは、、、
とひそかに期待していたのであるが、、、、
結果は補欠。
まあ、今の彼の実力からすると外されてもいたしかたないだろう。
野球はムードが大切。体全体から 「元気」 が発散されているようなタイプが好まれる。
そういうムードがチーム全体に伝わり、そして試合の流れを引き寄せることができるのだ。
そこ行くと、息子の場合そういうタイプでは決してない。
もっとも父親からして、「お前やる気あんのか?」とよく言われたDNAを持ち合わせているので、これは親のせいかもしれない。
試合は2連勝、来週は準決勝だ。
親たちは歓喜のハイタッチで大盛り上がりである。
試合からの帰路、我が家の車は静まり返り、そのまま夕食になったので
「誕生日おめでとう」 のひと言もなく普通にご飯をたべた。
息子は家に帰ってくるなり、今まで 「素振りしたの?」 と言われてから始めた素振りを
何も言われず、自らバットを持ち出して黙々と始めた。
上級生でただ一人、補欠になった悔しい気持ちが彼をそうさせたのであろう。
でもそう考えると、やはり補欠ってのは価値があるなあ、としみじみ思う。
レギュラーには補欠の悔しさやみじめさはわからないのだから。
そこから、「自らやろう」とする気持ちを得られることほど貴重な体験はない。
、、、実はとても大切なプレゼントを息子から貰えたのかもしれない。