2012.03.21
ワタナベさんをおくる
或る寒い日のこと、坂の下に車を止めてツルツルに凍った雪道をお宅まで歩いたことを思い出す。
15年と半年、収集運搬業務ひとすじに勤めていただいたワタナベさんが60歳定年を迎えた。
普段は花など似合いそうもないのだが、この日ばかりはパリッとスーツをきて花束を受け取る姿はなかなかのものだった。
15年前と言えば、みすず工業がまだそこら辺りのどこにでもある ゴミ屋 だった頃。
廃液の回収作業もあらゆる面で大変だった時代から現在に至るまで、
その明るいキャラクターでみすず工業をここまで発展させてきたメンバーの一人であった。
底抜けに明るい(能天気な)ワタナベさんだっただけに、奥様を亡くしたときのことは忘れられない。
ただでさえ歩きにくい雪の坂道なのだが、ワタナベさんの気持ちを思うとなおさら足取りが重くなった。
おれ、くやしいよ、、、、
と、だれに話しかけるわけでもなく繰り返す姿にかける言葉が見つからなかった。
その後息子も結婚し、心配だった娘も結婚し、息子も我が社(みすず環境)に入社していただき(オヤジよりも戦力になっている?)孫もできた。
そして、無事定年を迎えて次の人生へ。
まだまだ、奥さんのために沢山の土産話をつくってください。
キムタクの次はナベタクでお世話になるかもしれません。
そのときは今まで通り安全運転でお願いします。
長い間ありがとうございました。