私には到底務まらない仕事が二つある。ひとつはサラリーマン、もうひとつは学校の先生。

人から指図される事がいやで、それが態度や行動に現れてしまう、嫌な事は「いやです」といってしまう。
また、毎日一定の仕事をする事も難しい。頭の中であれこれ考えて、熟成させて行動に火がつく時期がいつなのか、、それは私にも分からない。
などの理由でサラリーマンは無理だ。

先生は、、、無理です。

それがなぜか、講師をお願いされる事が時々ある。
気がついてみれば、小、中、高、大、青年などひと通り先生をしている。

今回は当社のお客様からの依頼で環境関連の勉強会の講師を務めることとなった。

お題は　　「環境問題を背景とした廃棄物処理の現状」
廃棄物処理法が制定された背景や、法律の趣旨、特に排出事業者責任についての説明など
また、当社におけるお客様の廃液の処理工程など
について１時間ほど話した。

会社全体が仕事の手を止め、一同に会しての勉強会だったので大変なプレッシャーがあったが
社員の皆さんは、難しくて面白くも何ともない話しだっただろうに、真剣な眼差しで私の話しを聞いていただいた。

大変失礼な言い方だが、たとえ長野県のような田舎の小さな会社であっても、自らの業もさることながら、環境についての勉強もしていこうとするその姿勢。

日本の中小企業の底力をそこに見る事ができた。

このように名もなき前向きな会社が日本を支える原動力になっているのだ。
これからも出来る限り、今以上にお客様の役に立つサービスを提供していきたい。
そんな気持ちを強く持った勉強会であった。

我々の仕事は、ゼロに戻すこと。
そして日本を支える製造業のサポートを全力ですること。
重要な役割である。