卒業生の皆さん、そして保護者の皆様、

本日はご卒業おめでとうございます。

ＰＴＡを代表して、

そして同じ学び舎で学び、グランドで汗を流した一人の先輩として、

ひとこと激励の言葉を述べたいと思います。

私が本校を卒業して、はや３０年が経ちます。

その間、大学へ進学し、社会人となり、結婚して家庭ができて、親を亡くし、、、

実に様々な場面に遭遇してきました。

そして、人生の岐路に立たされる様な場面も何度か訪れました。

そんな時に、不思議と思い出したのが、

高校時代、毎日の練習の終わりに、呪文のように唱えていた言葉であります。

卒業してからは、しばらく思い出しもしなかったのですが、

おそらく脳裏に焼き付いていたのでしょう。

とある運動班に、６０年以上にわたって語り継がれている、三つの言葉

三訓　を激励の言葉として紹介します。

大きな仕事

本校を卒業される皆さんには、ぜひ　大きな仕事　を成し遂げていただきたい。

小さくまとまるな、

長野を、日本を、世界を大きくひっくり返すような、

偉業を成し遂げていただきたい。

それが皆さんに期待する　仕事　です。

大きな苦労

大事を成すには、苦労はつきものです。

目の前の欲に惑わされて、楽に流されもするでしょう。

しかし、皆さんには苦労を厭わず前に突き進む、知恵と能力が備わっています。

それを使わない手はありません。

あなたたちが背負ってください。

それが皆さんに課せられた　苦労　です。

大きな心

これからの世の中、実は面白くないことだらけです。

つまらないこと、腹の立つことが山のように押し寄せてきます。

多くの人がそんな気持ちで生きている今の世の中において、

それら全てを受け容れる　大きな心　を創る努力をしていただきたい。

そんな人が身近にいたならば、どれだけの人が救われるでしょう。

それが皆さんに求められる　心　です。

今日、長野高校を卒業される皆さんが、

いつの日か、自分の人生に迷う時、

道を決めなければならない時、

立ち上がらなくてはならない時、

この 三訓 が道を示してくれるかもしれません。

最後になりますが、今日ご卒業される皆さんの前途に大いに期待をしまして

激励の言葉といたします。

大きな仕事

大きな苦労

大きな心

卒業　おめでとうございます。