先週、大阪に出張したついでに、京都に寄り「社会科見学」をした。

下調べしておいた祇園の割烹

２年連続ミシュラン二つ星という超優良店である。

いままで、一つ星のレストランには行ったことはあるが、二つ星となると初めなので

どれだけのものを食べさせてもらえるのか、と期待しながら店へ。

ひと一人すれ違えるほどの小路を入っていくだけで期待が高まる。

扉を開けると、

よく磨かれた清潔な白木のカウンターにますます期待は高まる。

で、おしぼりが出されて手をふき、控えめに目頭を押さえてと、

ん？

くさい。あの洗濯物の生乾きのにおいである。

ビールを飲み、お通しを食べて食事が始まる。

うまいなあ

途中、私の席の前で大将がまな板を洗い始める、、、ママレモンくさい。

でも料理はうまいなあ。

ビールもほどほどに日本酒を頼もうかな、とメニューをみると

三種類しかなく、しかもありがちな銘柄だけ。

でも料理はうまいなあ

日本酒もひとしきり飲んだので、冷たいお茶をもらうとするか、当社でも

お客様に出す冷茶に工夫を凝らしているので勉強になるかもしれない、

と、でてきたのは、ペットボトルで売っている市販のお茶。。。。。。

ミシュランの調査員は何を基準に評価しているのだろう。

私も細かい性格ではあるが、決してクレーマーではないし、嗅覚は鈍感なほう

なのだが。

料理はもちろん、飲み物、おしぼり、お客様への対応（は普通だった）など食事を

楽しむ為の要素は数多くあるはずなのに。

この店から学んだことは、

おいしい料理を提供するというサービスは、単に料理の味だけにあらず、か。

ありとあらゆるところに目と気が行き届かなくては、お客様に満足していただく

サービスは完成しない。

高い授業料であった。