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2016.05.6

森さんを送る

朝一番、4月末日をもって定年退職した森さんが、すがすがしい笑顔で挨拶に来た。

実に森さんらしくない。

 

寡黙なひとであった。

昭和59年の入社以来32年間。

当時のみすず工業は本格的に産廃業を始める前夜、

つまり産廃事業の草創期から現在に至るまで、ドライバー業務ひとすじに

勤め上げたひとであった。

 

途中、管理業務をやっていただいたり、回収業務をやっていただいたり、、、、

終始一貫「寡黙」余計なことは一切喋らない(大事なことも喋らないことがあったが)。

 

文句や愚痴を言いたい場面は山ほどあったであろう、が

ただひたすら  「黙して語らず」 で貫き通した。

 

最後に心配だったのが、今日の朝礼で退職の挨拶をしてくれるのかどうかという

こと。(退職の挨拶は「ありません」とか)

 

しかし、そんな心配をよそに集まった社員を前にして、みんなへのお礼そして今後の

人生について、、、、

32年間の思いのこもったりっぱな挨拶をしてくれた。

 

ひとそれぞれ、得手不得手はあるのだろう。

時には思いが伝わっていないと嘆くこともあった。

しかし、諦めずに伝え続ければその人なりに思いを受け止めてくれるものであろう。

 

32年間の勤めのなかで間違いなく一番長くしゃべったであろう、森さんらしくない

挨拶を聞いて、そんなことを思った。

 

長い間ありがとうございました。