2016.05.2
ZEROへの道程 -続 誤算-
誤算
の翌日の南米日記
イヤという程南米を思い知らされたの記。
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十一月九日(木) 続けて誤算
Oh My GOD 南無三
なんてこったい。今日もバスがないなんて。
これはいたいな。もう道はひとつしかない。飛行機で飛ぶのだ。
一応ウエイティングリストに名前がのった。カウンターの人は今日とべるといっていた
けど、ここまでいいかげんな発言を聞いているとそれも信用できない。
もし今日飛べなかったら? 考えたくない。
自分では万全の体勢でブエノスアイレスにもどれると確信していたのにそれでもだめ
だった。今までがスムーズすぎたのかもしれない。
一応、クレジットカードのコピーとっておとはサインだけですぐチケットが買えて飛べる
ようになったが、まだ信用してませんよ。 でも相当自信があるのかな。
なんとなく3時間待っている。
あまりたいくつした記憶もない、こういう待ち、とかバスの長旅にはなれてしまったようだ。
来い来いキャンセルよ来い。
平成元年十一月九日、午後二時十九分林宏道
来た、あっけないくらいに。これでもう、多分、ブエノスアイレスには着くだろう。
よかった。こうやってハードルをこえていくと、やりとげた充実感がすごくある。
すんなり昨日バスで帰っていたらこのダイゴミは味わえなかったわけで、精神的に得した
ような気になった。
今晩はまたステーキで一人乾杯だ。
機内で食事が出たのは感激だった。昼食をとることなど全くなかったし、空腹感もその時
はなかったからだ。
飛行機はあっけなく一時間半程でついてしまった。
これは便利な乗り物だわな。高いのも無理ないな。飛行場からは迷わずイタリア広場まで
行ってHOTEL 0 REIに向かった。なんかいやな予感がしていたが的中、満員。
近くをいくつかあたってみたものの、4000とか6700とかでHOTEL 0 REIは格安だった
のだとあらためて思った。
3000のところにとまることにしたが、ここのエレベーターは気に入った。
レトロだ、まさに。自分の手でジャバラのドアを開け閉めするのが最高にうれしい。
夕めしは失敗。
ちょっとシャレたレストランと思って入ったのがまちがい。
たしかにインテリアとかにこってはいるが、どうも新参者のレッテルははがれない。
それにビフェデチョリソは小さくてまずかった。ここまで来て手堅くいかなかったのは、
考えが足りん。
アルゼンチンのステーキはあと二食しか食べられないなんてちょっとさびしい。
今日は 19,770アウストラル (27.85ドル)
アルゼンチン計 355.03ドル(18.69ドル/day)
総計 1028.98ドル(19.41ドル/day)
地下鉄90 ジュース500 夕めし4400
空港までタクシー9500 ホテル4700 ジュース500
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1989年 23歳 南米日記 原文まま