インドの旅が終わろうとしている。（２７年前のはなし）

旅行から苦行へとなった放浪の旅はさらに恨み節へと発展していく。

当時の日記の題名と抜粋だけ拾っても

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２月２２日　死刑

必要以上にクラクションをならす者、立ち小便をする者、しつこい客引き、横入り

などせこいことをする者、、、これだけの者を即刻死刑にすればインド人も少なく

なり少しはましになるだろう。

２月２３日　インド人の神経

昨夜、隣の住んでるやつら、なんだかビデオを見だして音はでかいしでかい声で喋

るし、それを延々夜中の二時三時とやっているのである。もうこれは日本語の辞書

に載っている言葉では表現できない。ここでまた隣のやつ高いびきをして寝ている

のだから無神経には無神経で対抗するしかないのかと思った。

３月２日　無気力

チェックアウトしようと思ったらＴＡＸ10%と言ってきた。うそをつくな最初に聞

いた時はTAXはないと言ったくせに。もういやだインド人は。

切符を買ったら５２ルピーと言われ払ったが今ふと切符をみてみたら42RSと書いて

あった。おまえもか。もうため息しか出ない。

ああ、ばからしい情けない、なんて不快な国なんだ。無気力になってしまう。

３月４日　ストレス

最近、なんだか子犬とかを見ると無性にいぢめたくなってしょうがない。欲求不満と

いうかストレスがたまっているのだろうか。

あと牛も石投げたりしたし、あと見てるとむかつくのが小さい馬。たぶんロバじゃな

い。あれも蹴っ飛ばしていぢめたくなる。

まったく困ったものだ。

３月９日　苦行

これは旅行ではなく苦行だ。こう次から次へと苦難が押し寄せてくると三蔵法師が

天竺めざして行ったのと同じようなもんだ。

オレはこの苦行が終わったら何か目覚めるかな。

チクショー　インド人

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毎日が怨念渦巻く苦行の旅であった。

こんなに恨みつらみをぶちまけているようでは人間が暗く悪くなっていく

のは当たり前だったようなきがする。

そんなインドの旅もようやく終わりの時を迎える。

聖なるガンジス河（ガンガー）

最後の時をガンガーのほとりで待ち、灰となってガンガーに帰る。