2009.05.20
ぎょる
先日会社の地元大豆島(まめじま)の人たちと飲む機会があった。
我々のような新参者(もうこの地に来て24年になるが)でも誘っていただけるだけありがたいと思っている。
ここ大豆島は、犀川と裾花川が合流する落合橋のたもとに広がり、「島」の名のごとく、昔は水害で島になってしまったところであったらしい。
(この近くは、屋島、綱島、真島、丹波島など島のつく地名が多い。)
また養蚕も盛んで、いわゆる「おかいこ様」で
地元に伝わる大豆島甚句 にも ♪ままよまめじま、かいこのほんば♪ と歌われている。
大豆島甚句は、長野市無形文化財にも指定されていて、大変風情のある調べである。
そんな伝統のある古くからの地域なのだが、この飲み会でも新しい発見があった。
一人が 「花見」 で遅れてくるということだったが、この時期に花見?と思っていたら桜ではなくて、「リンゴの花見」 だそうだ。
地元の人はいった
「昔はリンゴの木の下にござひいて、大きな鍋もってきて、鳥をぎょってさ、みんなで飲んだものだ」
鳥を ぎょって??
リンゴの花見よりも何よりも鳥をぎょる?の方が新鮮であった。
この年になって知らない言葉に出会うとは思わなかったからだ。(だくな 以来の新発見である)
長野はの言葉は標準語ではないが、微妙なイントネーションの違いや、若干の方言があり使いこなすのが非常に難しい。
また、同じ長野市でも北とか南とかでどうも微妙に使う言葉が違うような気もするので、「ぎょる」もこのあたりだけで使う言葉なのかもしれない。
ということで
鳥をぎょって=鳥を絞めて だと思う。