2009.06.4
広島
車中、緑を観ながら過ごした。
この季節の山々は何度見ても清々しさにあふれていて飽きない。
途中新幹線に乗り換え、既に6時間近くが経とうとする頃には、信州と違った表情の緑が多くなってくる。
山々が低く柔らかな稜線を連ねている。
それにしても東広島駅前は何もない。
しばらく車で走ってはみるものの、のどかである。長野もこのくらいのどかであってくれたらなあと思う。
なんでここまで来たかというと、それは 「ここぞ」 という仕事があったから。
自分としては精いっぱい思いを伝えたつもりだが、うまくいったかどうかはわからない。
おそらくその答えは5年後にならないとわからないだろう。
仕事が終わった後にほっと一息つくために広島のbarにいった。
客は自分一人。
谷村新司風のベテランバーテンダーに弟子であろうか若いバーテンダーがいて、普段から取っ付きにくい性格の自分からすると居心地が悪いかなあ、、、と心配していた。
しかしそこはさすがベテランバーテンダーさん、
「長野といえば43年前に長野駅近くですれ違っただけだけど、見かけた女性がきれいだったことを今でも覚えています」
と意外な切り口で話が始まり気がついてみれば3時間近くも店にいることになった。
いい感じに枯れてきた(失礼)感じのマスターと、ひたすら下働きをして、あくまでも会話には加わらず静かに立っている若者。
今日の仕事のこと、広島のこと、普段はそんなにしゃべらない私がいろんなことを話した。
マスターのようないい歳の取り方をしたいと思ったし、若いバーテンダーさんが成長する姿も見守りたいと思った。
Bar FOUQE
次にいつ広島に来るかわからないが、また立ち寄ってみたいbarであった。