2009.08.17
消息その2
会場に近付くにつれ、手が震えるほど緊張してきた。
8年も中小企業のオヤジをやっていると、たいがいのことでは驚かなくなったり、緊張することはなくなってしまったはずなのに、
あの人
が来ているかもしれないと思うと自分が中学生のようにおびえるほど緊張しているのが良く分かった。
11人の消息が判明した。
製造業の経理マン
地元銀行マン
3人の子持ちで仕事頑張りたいがヘルニアお父さん
小学校で親と戦う先生
既婚女子2名(むことり1名、マスオさん1名)
未婚女子3名(音楽の先生1名、実家住まい2名、)
事実上の離婚女子1名(夫婦であったが籍を入れていなかったため離婚とは言えない?)
盆明けからまた 会社にひと波乱起こそうとしている中小企業のオヤジ
人生いろいろである。
中学の場合は比較的長野に残っている人が多いので、来ていない人もそれなりに消息をつかむことができた。
いろいろな思い出話に花が咲いた。
放課後の教室で寄ってたかって目をギラギラさせながら 「本」 を読んでいたら教頭先生に見つかり
「いい本読んでるなー」 とニタリとされて、これは担任の鬼の丸田先生に報告せねば、と主犯格3人で
「あの・・・エ、○○本・・つーかあ・・読んでました・・・」
自首した後に技術家庭科室で壁に向いひたすら正座すること数時間。。。
先生の残業終了とともに校舎を後にした時に見た夜空は忘れられない光景であった。
丸田先生がその時
「星がきれいだなあ」
としみじみと、おそらく本心からつぶやいていたのを他の主犯格も鮮明に覚えていたのを確認し合って、
何かうれしくなった。
利害関係のない気楽なひとときを過ごすことができた。
しかし、、、 あの人 は来ていなかった。
初恋の あの人。