2009.10.26
選ばれた人
長野市の行く末を託す人が決まった。
現職の市長が辛くも からくも カラクモ 3選を果たした。
現職 鷲澤正一 58,379票
新人 元リッツカールトン日本支社長 高野 登 57,728票
その差僅かに651票。
こんなに真剣にケーブルテレビの開票速報を見たことは今までなかった。
現職の 「守る立場」 というものは難しい。
すべての市民が納得する政策などないからである。
ある一部にとってはいい政策が他方からは批判される事もある。
また、市民それぞれの声を聞くことは大切であるが、それが長野市全体にとって最適であるか否かを考えると、必ずしもすべての市民の声は取り上げられない事もある。
社長をやっていると同じような悩みにつきあたる事がある。
社員の意見は様々、みな自分が一生懸命に働いていると思っているし、(みすず工業の社員はその通りだが)、自分の考え方が正しいと思っているが、会社全体の最適を考えるとすべての意見を取り上げることはできない。
だから、多くの人が納得のいく形で結果を見せなければいけない。
ああ、やっぱりこの人のかじ取りは間違っていなかったのだと、眼に見える様にしなければならない。
我々にはそういう責任、
多くの人が納得のできる説明責任、
結果を見えるようにする報告責任
が有るのだと思う。
鷲澤市長も、今回の批判票を反省点として仕上げの3期目に全力であたっていただきたい。
それにしても、今までのような組織が他の選挙は通用しなくなったと思い知らされた選挙だった。