2010.01.28
大阪冬の陣
この巨大なお堀が家康の謀略によって埋め立てられてしまったのは、冬の陣だったか、夏の陣だったか、、
そんなことを考えながら、早朝の大阪城を走った。
あまりにも気持ちが良くて気が付いたら1時間半約15キロを走ってしまった。
本当に15キロくらい走るのは 「朝飯前」になった。
大阪に来たのは、2011年卒の学生の求人活動のため。
みすず工業単独での会社説明会を開催した。
昨年の説明会では、事前の予約状況に対して当日の出席者が極端に少なく、苦い経験をしたので、
今年はおっかなびっくりで受付で待っていたのだが、
意外といってはなんだが、大変に高い出席率で席が埋まった。
一回目の東京説明会でも感じたが、学生の真剣度が昨年よりさらに高まっている気がする。
最初に社長からの話をするのだが、学生の前に立って、「皆さんこんにちは」とあいさつをした時点で私に向けられる意識の集中度というのを強く感じるのだ。
そして一様に緊張感も漂う。
ただ、毎回行うたびに学生の雰囲気が違うのも確かである。
今回もとても 「ほがらかな」 回があった。
普通、受付を済ませて席についた学生さんたちは、みな緊張の面持ちで配られた資料や当社のニュースビデオを見ているのだが、何やら親しげに隣の人や、あるいは2、3人向こうの人と話している人がいた。
おそらくは受付の待ち時間に会話をしたものと思われるが、それが何年も昔からの友達のようにずーっと話しているのだ。
私は彼女を 「コバマド」 と名付けた。 (昨年は同じく 「ヒメサチ」 という人がいた。この手の人たちを、3秒話すと友達になってしまう トモダチ3秒とも自分の中では呼んでいる。)
実際に説明会を始めても、そういう人がいると正直こちら側も進めやすい。
話しやすいと聞くほうも乗りやすいのだろう、大変空気が柔らかい説明会となったが、
間違いなく 「コバマド」 一人のおかげで、あそこまで会場の空気が変わった。
あれは勉強して身につけることはできない、天性の不思議な能力である。
無事、2日間3回にわたる説明会は終了した。
来週は東京でなんと6回の説明会を行い、一次選考試験を行う。
果たして何人の人がこの説明会を聞いて試験を受けてみようかなと思うか。
ふたを開けてみるまでは分からない。
恐ろしくもあり、楽しみでもある。
来週は皇居を3周かな。