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2010.02.5

退く人

朝青龍が引退した。

 

特に相撲ファンではないが、やはり 「えっ」 と思った。

大相撲は単なるスポーツではない国民の生活の一部になっているのかもしれない。

そしてその 「横綱」 という番付は単にその競技のランキング一位ではないのである。

横綱という階位は、相撲という格闘技を通して、人々が崇める人間としての一つの完成系なのではあるまいか。

 

  われ未だ木鶏たりえず

 

69連勝でストップしてしまったとき 横綱 双葉山 はこう言ったという。

一つの道にすべてを懸ける覚悟がある人しか言い得ない言葉である。

 

 

人はいつか退く時が来る。

有名無名を問わずその時は必ず訪れる。

 

長嶋茂雄のように華々しく力のすべてを出し尽くして引退するひともいれば

山口百恵のように絶頂期に思いを残さず引退する人もいる。

または

栄光のハリウッドスターでありながら、晩年はアルコール漬でこの世を退いたウイリアムホールデンもいる。

 

私が退く日は2034年4月1日

 

大豆島の職業訓練センター視聴覚室で、万感の思いを込めて社員全員に感謝の言葉を言って、

壇上から降りると両手に抱えられないくらいの花束を受け取り、

社員の間を通り視聴覚室の出口へと向かう。

普段は社長に近付くことのない社員たちが、皆寄ってきて握手を求め、前に進めないほどだ。。。

 

こんな風に引退したいものだ。

社員に囲まれて視聴覚室を後にする父の後姿をぼやける視野で眺めながら、そう思った。