2010.04.9
物の値段
普段淡々と朝の掃除をしているコシさんが目をキラキラさせてこちらを見ているから何事だと思ったら、
「社長、今日のシャツ似合ってますね。」
というではないか。
それはそうだろう、このシャツこそあの
ラルフローレン パープルレーベル
の5万8千8百円のシャツなのだから。
ラルフローレン といえば今や国民的ブランドであるが、その中でも近年上級ラインとして
ブラックレーベル
そしてさらに最上級ラインとして パープルレーベルがある。
日本では表参道の路面店しかおいていない超セレブ御用達で、スーツなど買おうものなら平気で50万円以上する。
いったいどんな人が買うのだろう、、、、と商品をいつみても思いつつ、先日も麻のジャケットを買ってしまった。
しかし、安い買い物だったな。
実はこのシャツは 5880円 つまり9割引きで買った。
表参道の路面店から軽井沢のアウトレット店に移ると、とたんに安くなってしまうらしく最低でも7割引き、商品によっては9割引きで売っているのである。
じゃあ、この商品の原価っていくらなの???という話しである。
世の中デフレと言われているが、ついにラルフローレンまでこれだけ値引きして売るようになってしまったのだろうか、、、消費者はもはや定価など信じない時代になってきている。
我々の業界も同じ。
価格が価値の大半を占めていて、唯一の判断基準のようになって、日夜しのぎを削っている状態だ。
このまま世の中が価格至上主義に加速してしまうのだろうか。。。ということを考えずにはいられない、パープルレーベルであった。
(洋服を誉められるというのは素直にうれしいことであったが。)