2010.11.5
タイ王国 到着編
朝の5時半からビールを配ってくれる気のきいた添乗員さんとともに、岡谷商工会議所を出発して、セントレアへ。
長野県鍍金工業組合青年部の海外研修旅行に出発した。
数年に一度行われる海外研修で今回はタイ王国に行くこととなった。
英語ができるということにして、非常口前の席で広いスペースを確保しあとは、せっかくタイへ行くのだから、辻仁成の 「サヨナライツカ」 を読み直しながら機中の時間つぶしをすることにした。
フライト時間は6時間近くあり、ちょうど着陸態勢に入るところで読み終えて、しっかりと涙を流したところでタイ入国。
タイは暑い国とばかり思っていたが、意外とそうでもなく、逆に建物の中などは冷え過ぎで寒いくらいだった。
タイ料理の店で食事を済ませると、皆と別れて サヨナライツカ の舞台となったザ・オリエンタルホテル へ。
気分はすっかり沓子に逢いにいく東垣内豊である。
ひとしきりホテルの中をうろうろしてみると、写真が発明されたころと思われる、王侯貴族らしい人々のポートレイトがそこかしこに飾ってあり、このホテルの格式を物語っていた。
さすがに沓子の住んでいたサマセットモームスイートには行けないので、バーに寄ってみた。
私の他はすべての客が欧米人で、ジャズの生演奏を聴いていると、ここは本当にタイなのだろうかと疑いたくなる。
ホテルオリジナルのカクテルが旨くて何杯も飲んでしまい、大変良い気持ちで到着の日を終えることとなった。