2012.03.13
一年経って
とある学生にこんな質問をされた。
大震災のあと会社は何か変わりましたかと。
私は考えてしまった。
そして的を得た答えを返すことができなかった。
一つの答えとしては、
人間は少し不満足な、少し我慢しなくてはならない環境に甘んじていた方がいい、
ライフスタイルを変えよう、ということでクーラーなどの節電に努めた。
3月から12月まで、毎月の決算で出た利益からわずかではあるが義援金を送り続けた。
災害時の対策も始めた。
だが何か足りない気がする。
もっと大きな、時代の流れというか転換点という視点で見てみると
何か足りない気がする。
正確に言うと、足りないような気もするし、足りている(その道で良い)のかも知れない。
これからの日本の復興に、復興の先にある理想の日本を目指すために
みすず工業の経営の価値観をどう定めていくのか、
そして、どう行動していくのか、
そういう根本的なところを変えなくてはならないのか、変えなくてよいのか、、、
中小企業のオヤジとして悩むところである。
これだ、という答えなど最初からないのは分かっているが、
答えを求め続けなければならない。
それが大震災後に変わったことかもしれない。