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2013.10.8

春への道

春の全国センバツ大会を目指した、秋季新人戦。

 

9月半ばの練習試合で、奇跡の5打数5安打をかまして、補欠から這い上がっての

新人戦はスタメンで起用される事となった。

 

で、下馬評にはほとんど上がらない我がチームであったが、結果からすると

見事優勝! そして夢の全国選抜大会出場が決定した。

 

このチーム

夏の全国大会に出場した先輩たちの勝負強いチームに比べると、ひと言でいって

の〜んびりとしている。

みな、仲が良いかわりに、真剣勝負に臨むには物足りなさを感じてしまうのである。

 

では、なぜ勝てたか。

いろいろな勝因はあるだろう、が敢えてひとつ、私が常々感じていたことを書くとすると、

それは、 キャプテンの力  だと思う。

 

このキャプテン

その脚の速さは尋常ではなく、まずこの辺りのチームと試合をする時において、

盗塁でアウトになったのを見た事が無い。

(さすがに、全国大会の世田谷西には刺されたが)

まさに 「鳥の羽」 を持つがごとくの俊足だ。

 

ただし、私が感心するのは、その技能ではなく、

日頃の態度や、キャプテンとしてチームを引っ張っていこうとする、彼の姿勢である。

 

練習で手抜きをするのを見た事がない真面目な取り組みや、練習後の挨拶。

わがチームでは、監督コーチ親全員に対して挨拶をして帰るのが決まりになっている。

大体の選手が、流れ作業で歩きながらひょこひょこと頭を下げていくのだが、

このキャプテンだけは、一人一人に立ち止まり、目を合わせて挨拶をしていく。

日頃から、こいつは違うなと密かに感じていた。

 

で、公式戦

グランド入りしてからの練習を見守っていると、のんびりとした選手たちの

目を覚ますがごとく、張りの或るかけ声で、最初のランニングからチームを引っ張り始める。

試合でのトップバッターの役割同様、自らが元気を出してチームを臨戦態勢に持っていき、

いつの間にか、選手の気持ちをひとつにまとめあげているのだ。

その姿は、スタンドで見ていても伝わってくるものがある。

 

チームカラーの典型のような、のんびりした息子も大事な場面で

「結果は気にしなくていいから思い切り振ってけ!」 と背中をたたかれ、

試合を決めるヒットを打たせてもらった。

 

彼がチームの中心にいて、引っ張る限りこのチームの結束力は高いだろう。

いろんな野球チームを見てきている私の経験を振り返ってみても、

何本かの指に入る名キャプテンだと思う。

 

それにしても、あの尋常でない足の速さ。

両親ともに、スプリンターでお姉さん二人を含めて、

家族全員が学年トップの脚の速さだという。

サラブレッドの例を挙げるまでもなく、やはり遺伝というのはあるのだなあと感心した。

(もっとも、髪型だけは遺伝しない方がいいのになあ、、、と密かに思っているが。)

 

彼の今後の野球人生、そしてその後の人生に多いに期待したい。