2016.03.15
おやせに、な、り、ま、し、た、
林社長 お痩せに なり、ま、し、た、よ、ね、、、
と、田舎暮らしに憧れて大阪から飯綱山に引っ越してきた税理士の女性が
こちらの表情を探るようにたづねてきた。
まだまだだな
と私は思う。
確かに少し前よりは痩せているのだが、まだ面と向かって人から言われるようでは
甘いのである。
マラソンを始めた当初、火がついたようにトレーニングに燃えた私は一気に体重が
落ちていった(ピーク97→76kg)が、だれからもやせましたよね?とは言われな
かった。
あとから聞いてみれば、直接私にはきかず、社員などに
「最近社長やせましたよね、なにか病気されたのですか???」
とおそるおそる尋ねてきたようだ。
人間、本当のことは口にだして言わないのである。
食事にいって、どうでしたか?と聞かれれば必ず「おいしかったです」と答えるし
洋服を試着すれば「お似合いですよ」となるし、
工場見学をすれば、「いい工場ですね」と何かしら褒める。
なので、人の言葉の裏側になにが潜んでいるのか、、注意深く読み取らなければ
ならない。
そう、映画 パピヨン で独房に繋がれた囚人たちが何ヶ月かに一度の散髪のために
一斉に顔をだした時、隣の囚人にオレの顔色どうだ?と問いかけて
「大丈夫だ」との答えから、自らの衰弱を悟ったパピヨンのように。。。