2016.11.1
ZEROへの道程 ー犬も歩けばー
林宏道23歳インドの放浪。(毎月初めのZEROへの道程シリーズ)
旅にはハプニングがつきもの。
カルカッタでのいきなりの詐欺や熱病には参ったが、たまには面白いパプニングもある。
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二月十八日 犬も歩けば
「いいことが一つや二つあるといいのに」と日本への手紙で書いたらそっさくいいこ
とがあった。
エローラの帰りやけに賑やかなので覗いてみると、これから結婚式だという。
「いや、腹が減っているから帰る」と言ったらめしもタダで食わせてやるという。
みてけみてけというのでみた。もちろんインドの結婚式は初めて。
外人の特権か一番前に座って、子どもらと一緒に米を新郎新婦にかけた。
花嫁はきれいな人だった。
いや結婚式というのは女性が一番きれいに見えるのかもしれない。
日本みたいな段取りはなく、一人がぼそぼそと何かを唱えてそれが終わったらみんな
が新郎新婦のところへギフトをもっていき、祝福する非常に単純なものだった。
そのあとは腹がいっぱい近くめしにありつけた。一人の若者がよく世話をしてくれたし、
最初にみてけといった人たちもよくしてくれた。
やっぱり自分の足で歩くにかぎる。ああいうハプニングにも出会うのだ。
これが犬も歩けば棒にあたるだな。
明日は5時起床だから早起きは三文の得といこうか。
インドはすてたものじゃない。西インドに入ったら面白くなり始めたぞ。
今日は 36.50ルピー
22日計 2030.30ルピー(02.29/day)
バス 5 夕めし ただ 宿 20 バス 4 昼食5.50 入場料0.50
チャーイ1.50
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当時の日記 まま
新郎には祝福の言葉(コングラッチレーションズ)と握手、
新婦には祝福の言葉のみで触れてはいけない、と細かくレクチャーを受けた。
新郎は馬に乗って登場。今思えばカーストが色濃く残る社会で相当裕福な家柄だった
のだろう。
後ろのすまし笑顔の連中がよく世話を焼いてくれたが、写真を送ってくれと言われて
いたのだが、送らず終いになってしまったのが悔やまれる。
どうかネット検索でこの画像をみてください。