2023.12.6
師走感
嗚呼、もう12月だ、今年もおしまいだなあ
と、思い切り感じたいたちなので、12月ならではの儀式みたいなものをいくつか
用意している
1.第九
年末といえば、これ
まずは、王道
フルトベングラー 1951年7月29日 バイロイトでの名演を聴く
とても激しい演奏なのだが、さらに激しいのが
フルトベングラー 1942年4月19日 ヒトラー総統誕生祝賀会
ヒトラー総統の誕生日を祝した戦時下のベルリンでの猛演
音質はめちゃくちゃ悪いのだが、その分演奏者の気迫がビシビシ響いてくる感じで
これを聴いたら、他の第九が全て物足りなくなってしまうという林くんの決定版
2.芝浜
車中では年がら年中落語を聴いているのだが、この「芝浜」だけは12月限定である
色々な噺家の名演などを聴いてみるのだが、やはり最後に行き着くのは
古今亭志ん朝の噺だ
「よそう、また夢になるといけねえ」
落語でありながら、何度聴いても目頭が熱くなってしまう
3.王子の狐
江戸文化は季節感を大切な要素としていると思う
浮世絵もその一つで、12月限定で飾るのが
歌川広重「王子装束榎木大晦日の狐火」
大晦日の夜、社にほど近い榎木の下に狐たちが集まり、装束を整えて王子稲荷に参上
する場面を描いた名作である
この三つで年末感に浸ることとする